2020 Fiscal Year Annual Research Report
平泉仏教文化の諸相とその社会的基盤に関する資料学的研究
Project/Area Number |
20H01313
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Research Institution | Tohoku Gakuin University |
Principal Investigator |
七海 雅人 東北学院大学, 文学部, 教授 (00405888)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
永田 英明 東北学院大学, 文学部, 教授 (20292188)
柳原 敏昭 東北大学, 文学研究科, 教授 (30230270)
狭川 真一 大阪大谷大学, 文学部, 教授 (30321946)
入間田 宣夫 東北大学, 東北アジア研究センター, 名誉教授 (40004048)
菅野 文夫 岩手大学, 教育学部, 名誉教授 (40186177)
堀 裕 東北大学, 文学研究科, 教授 (50310769)
上杉 智英 独立行政法人国立文化財機構京都国立博物館, 学芸部美術室, 研究員 (50551884)
横内 裕人 京都府立大学, 文学部, 教授 (50706520)
吉田 歓 山形県立米沢女子短期大学, その他部局等, 教授 (70312618)
齊藤 利男 弘前学院大学, 社会福祉学部, 特任教授 (90162213)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | 平泉 / 中尊寺経 / 経塚 / 石造物 |
Outline of Annual Research Achievements |
本共同研究は、12世紀、平泉と周辺地域における仏教文化の展開と、その社会的基盤の様相について、歴史学(文献史学)・考古学・宗教史学・美術史学各分野の研究者が協同し、文献・考古資料(遺構・遺物)・石造物等の調査・集成を進め、中世初期東北・北海道地域史に関する新しい歴史像の提示を目的としている。 研究活動の方法について、文献班・考古班・石造物班の三つのグループを組織し、各班が設定したテーマについて調査・分析を進め、それぞれの成果を集成し、総合的な考察を行うという体制をつくった。しかし、2020年度の活動は、新型コロナウイルス感染症の拡大状況により、当初予定していた作業を進めることができず、現地調査等のスケジュールを大きく変更せざるを得なかった。2020年7月にリモート会議で各班のリーダーが集まり、調査活動の修正など工夫を行ったが、最終的には交付金を次年度へ繰り越すという措置をとった。 2020年度における各班の作業内容・成果は、つぎのとおりである。【文献班】「中尊寺文書」の電子入力によるデータベースの作成と、中尊寺経に関するこれまでの調査研究内容の確認・整理を行った。【考古班】静岡県熱海市の伊豆走湯山遺跡群出土資料の整理・分析に着手し、岩手県南部における経塚の分布調査を進めた。【石造物班】一関市図書館など資料所蔵施設を訪問し、岩手県・宮城県・福島県における中世石造物の情報を蒐集し、次年度以降における調査リストの作成を進めた。 文献班と石造物班は、次年度以降に本調査を行うための予備調査、準備作業の段階にとどまった。次年度以降、新型コロナウイルス感染症の流行状況に気をつけながら、調査活動が可能なテーマ、調査対象について再検討を行し、所期の目的を達成するため共同研究を継続したい。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
本共同研究は、文献班・考古班・石造物班ともに、野外調査・資料所蔵先への訪問調査による現物資料の調査を主内容としているため、新型コロナウイルス感染症の拡大状況により、研究活動が大きく制限されるという事態に陥った。
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Strategy for Future Research Activity |
新型コロナウイルス感染症の流行状況を注視し、感染対策を徹底しながら、文献班・考古班・石造物班において、それぞれ調査活動が可能な内容を点検・精査し、当初の計画のうち成果を出せるテーマに絞って共同研究を進める。
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Research Products
(9 results)