2020 Fiscal Year Annual Research Report
The Development of Antisemitism in Central-Eastern Europe during the Interwar Period: From the Perspective of Regional Comparison
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20H01338
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Research Institution | University of Fukui |
Principal Investigator |
井出 匠 福井大学, 学術研究院教育・人文社会系部門(教員養成), 准教授 (40732665)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
姉川 雄大 千葉大学, アカデミック・リンク・センター, 特任講師 (00554304)
鶴見 太郎 東京大学, 大学院総合文化研究科, 准教授 (00735623)
野村 真理 金沢大学, 人間社会研究域, 客員研究員 (20164741)
西村 木綿 (西村木綿) 名古屋外国語大学, 世界共生学部, 講師 (30761035)
宮崎 悠 北海道教育大学, 教育学部, 准教授 (40507159)
重松 尚 東京大学, 大学院総合文化研究科, 助教 (90850917)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | 反ユダヤ主義 / 中・東欧 / ロシア |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究の目的は、第二次世界大戦以前の中東欧・ロシアにおける反ユダヤ主義とユダヤ人迫害の実態について、各国・地域の専門家による個別の事例研究および総合的な比較分析を行なうことである。本年度は、新型コロナウィルスの感染拡大による移動制限のため、対面形式の研究会の開催や海外での研究調査が実施できないなど、研究遂行面で様々な制約や困難があった。そうしたなか、研究実施計画にしたがい、以下の企画を実現した。 ①研究分担者および研究協力者による研究報告会 第1回:2020年9月23日、リモート形式で開催。研究代表者の井出匠(19世紀末北部ハンガリーにおけるカトリック政治運動と反ユダヤ主義)および、研究協力者の高尾千津子(内戦、ポグロムからネップ時代のソ連)の2名が研究報告を行った。 第2回:2021年3月29日、リモート形式で開催。研究分担者の宮崎悠(1930年大学における反ユダヤ暴動に関連する作品紹介:アンジェイ・ワイダ『サムソン』Samson(ポーランド映画、1961 年))および、同じく研究分担者の野村真理(近代的反ユダヤ主義の展開(1)――ドイツの長い19世紀)の2名が研究報告を行った。 ②公開ワークショップ「大戦間期中東欧における反ユダヤ主義の展開-地域比較の観点から-」:2021年1月23日、リモート形式で開催、東欧史研究会および早稲田大学ナショナリズム・エスニシティ研究所との共催。それぞれ研究分担者の西村木綿(両大戦間期ポーランドの反ユダヤ主義事件におけるアカデミアの役割)、姉川雄大(「定数制限法 」(1920年法律第25号)とハンガリー・反ユダヤ主義史について)、重松尚(両大戦間期リトアニアの反ユダヤ主義的言説と事件」)の3名が研究報告を行い、加藤久子、辻河典子、青島陽子の各氏によるコメントが加えられた。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
国内において研究報告会(2回)と公開ワークショップ(1回)を開催することができたものの、新型コロナウィルスの感染拡大による海外渡航規制のため、研究遂行にとって必要な現地における調査・資料収集等を実施することができなかった。そのため、研究実施計画に示した研究遂行にやや遅れが生じた。
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Strategy for Future Research Activity |
次年度以降には、可能であれば海外における現地調査に加え、海外研究者を招いたワークショップを開催する予定である。また、本年度に開催した研究会等はすべてリモート形式となったが、次年度以降はゲスト報告者を交え、対面での開催を実現していきたい。
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Research Products
(9 results)