2020 Fiscal Year Annual Research Report
The reconstruction of transition and diversity of diet in Japan
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20H01370
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Research Institution | The Graduate University for Advanced Studies |
Principal Investigator |
澤藤 りかい 総合研究大学院大学, 先導科学研究科, 日本学術振興会特別研究員(CPD) (50814612)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
佐宗 亜衣子 新潟医療福祉大学, リハビリテーション学部, 助教 (10532658)
須藤 毅顕 東京医科歯科大学, 歯学部附属病院, 医員 (10821168)
長岡 朋人 聖マリアンナ医科大学, 医学部, 准教授 (20360216)
太田 博樹 東京大学, 大学院理学系研究科(理学部), 教授 (40401228)
小林 宏明 東京医科歯科大学, 大学院医歯学総合研究科, 非常勤講師 (50396967)
澤藤 匠 (蔦谷匠) 国立研究開発法人海洋研究開発機構, 海洋機能利用部門(生物地球化学センター), Young Research Fellow (80758813)
芝 多佳彦 東京医科歯科大学, 歯学部, 非常勤講師 (90802306)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | 歯石DNA / 古代DNA / 歯石 / 食物 / 生物考古学 / 古人骨 / 食生活 |
Outline of Annual Research Achievements |
過去のヒトが摂取していた食物の多様性や時代変化を調べることで、生業や経済と食生活の関連や、食性が健康に与えた影響がわかる。本研究では、生前摂取していた食物品目リストを個人ごとに復元できる新手法(歯石DNA分析)を日本各地の古人骨に適用し、縄文から江戸時代までの食物の変遷を高解像度に調べる。さらに、同じ古人骨資料に対して安定同位体分析、口内細菌叢分析、形態分析を実施することで、食物カテゴリーごとの摂取割合や、口腔内の健康状態も評価する。すべての時代や地域を通じて一貫した手法で、性・年齢・社会階層などと紐付けられる個体レベルの食性の情報を得て、その健康影響も調べることで、これまでの歴史学や考古学の成果よりも高い解像度で、日本列島人の食性の変遷と多様性を明らかにする。これにより、稲作農耕の開始や交易によって食物の多様性がどう変化したかなどを議論する。 当該年度は新型コロナウイルス感染症の影響により、古人骨からの歯石サンプリングや試薬類の購入に困難を伴った。そのため既にサンプリングを行った歯石の実験・シーケンス・データ解析を中心に行った。江戸歯石と現代歯石のショットガンシーケンスを行い、DNA配列を取得しアダプタートリミング・フィルタリングを行い、kraken, bowtie2, bwaなどのツールによって配列の分類群を同定した。その結果から、細菌叢と共に食物解析を行った。また現代歯石については、trnL領域のメタバーコーディング解析を行い、現代の歯石からも実際に食べていたものが得られるか確認を行った。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
新型コロナウイルス感染症の影響で、当初予定していた古人骨からの歯石サンプリングや試薬類の購入に困難を伴ったため。
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Strategy for Future Research Activity |
引き続き、歯石のサンプリングと実験、シーケンス、データ解析を中心に進める。一部のサンプリングは共同研究者に依頼し、出張をすることなく研究を進められるようにする。
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Research Products
(5 results)