2021 Fiscal Year Annual Research Report
Establishment of "every time release" operational model that aims to accelerate early publication of laboratory data and substantiate of this model in several fields
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20H01382
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Research Institution | Kanazawa University |
Principal Investigator |
高田 良宏 金沢大学, 学術メディア創成センター, 准教授 (30251911)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
山地 一禎 国立情報学研究所, コンテンツ科学研究系, 教授 (50373379)
林 正治 国立情報学研究所, 大学共同利用機関等の部局等, 特任助教 (90552084)
塩瀬 隆之 京都大学, 総合博物館, 准教授 (90332759)
山下 俊介 北海道大学, 総合博物館, 資料部研究員 (50444451)
堀井 洋 合同会社AMANE, 調査研究ユニット, 代表社員 (40372495)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | 地域資料 / 発生源入力 / 早期公開 / 逐次公開 / データリポジトリ / 岩谷堂伊達家文書 / 郷古家関係資料 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は,オープンサイエンス推進に欠かせないビックデータに対してロングテールデータと呼ばれる未整理/整理途上の多種多様かつ膨大な数の研究データの早期公開・早期利用を可能とする運用手法・研究手法を提案し,複数分野で実証することを目的とする.1年目は新型コロナ感染症の影響で活動が限定的なものとなったことから,その積み残しを含め「逐次公開」の段階に関する議論,資料の調査と実証を進めるとともに関連研究者と共催でシンポジウムを開催した.具体的な内容は次のとおりである. Ⅰ.逐次公開型運用モデルの開発:1年目に引き続き逐次公開の定義と研究データの整理段階(初期登録)~利活用に至る段階(オープン化の段階)について議論し,シナリオを作成し,資料の調査・実証計画を立案した. Ⅱ.資料の調査と実証:Ⅰ.で立案した計画に基づき,未整理/整理途上の地域資料を対象に実証を行い,逐次公開への道筋を立てた.具体的には,奥州市の資料を用いて①南鱗文庫(奥州市・荻田耕造氏所蔵)のうち,岩谷堂伊達家文書(約2950件)の目録のデジタル化・公開,および,一部文書のデジタル化,②郷古家関係資料の概要調査結果のデジタル化を行った.その成果を基に次年度以降の関連プロジェクトで,①デジタル化した結果について,目録(リスト)を公開,一部のみ先行して意図的に作業の段階(オープン化の段階)として差をつける,②概要調査(箱,束,目録化の手前)の段階で公開する予定である. Ⅲ.資料/資料情報の利活用:代表者・分担者らが過去に整理した旧制高校技術史資料を用いて再現実験を行った.資料/資料情報の活用事例を示すことができた. Ⅳ.シンポジウムの開催:地域の資料の保存・継承・利活用に関わる研究者,実務者が集まりシンポジウム「学術野営 2020 in 奥州市」を開催し,様々な観点で地域資料の保存・継承,発生源入力,早期公開について議論を行った.
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
昨年の積み残しを含め「逐次公開」の段階に関する議論,資料の調査と実証を進めるとともに,関連研究者と共催でシンポジウムを開催することができた.昨年はやや遅れていると回答したが,その遅れをほぼ取り戻したと考える..
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Strategy for Future Research Activity |
次年度も未整理/整理途上の地域資料を対象にした調査・実証を行うとともにシンポジウムを開催する予定である.また,資料を整理することによって得られる資料/資料情報の活用事例についても示していく予定である
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Research Products
(10 results)