2021 Fiscal Year Annual Research Report
体組成測定による骨・筋・脂肪の量・分布の可視化が成長期の食行動変容に及ぼす影響
Project/Area Number |
20H01657
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Research Institution | Kobe University |
Principal Investigator |
中村 晴信 神戸大学, 人間発達環境学研究科, 教授 (10322140)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
甲田 勝康 関西医科大学, 医学部, 教授 (60273182)
藤田 裕規 近畿大学, 医学部, 講師 (10330797)
小原 久未子 近畿大学, 医学部, 助教 (60778455)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | 体組成 / 食行動 / 生活習慣 |
Outline of Annual Research Achievements |
成長期の食行動は体格の形成や生活習慣病の予防にとって重要であるが、その行動変容を行うには困難を伴う。また、単純に体重を指標とした行動変容では、やせ願望と結びつき、やせや摂食障害等のリスクを伴うこともある。一方、体組成を構成する骨・筋・脂肪の量や分布を知り、自分の 発育状態が把握できると、体組成を適切に保持するための食行動は何が必要かということがより明確となり、適切な食行動変容の促進につながることが考えられる。従って、本研究では、正確な体組成測定による骨・筋・脂肪の量や分布を児童・生徒が把握することにより食行動変容にもたらす影響を明らかにすることを目的とする。 令和3年度は、令和2年度と同様に、兵庫県姫路市の小学生約140名を対象に、身長・体重測定、腹囲測定、二重エネルギーエックス線吸収測定法(DXA法)による体組成測定、マルチ周波数を使ったインピーダンス法による体組成測定、血圧測定、および質問紙調査を行った。また、本年度より立ち上がり・しゃがみ込み動作による運動機能測定を実施し、質問紙による運動量測定と合わせて身体活動に関する評価を行った。これらの測定の結果、筋肉量は運動とある程度の関連はみられるものの、体重との関連もみられ、これら双方の関係性に違いがあるかどうかについては、単に筋量のみならず筋質も評価することにより、その相違を明らかにする必要が生じた。これを受け、次年度より、筋の量だけでなく質を測定するために、新たに超音波測定装置を導入し、次年度以降に実施を予定している、超音波測定装置による筋質測定のための手技の確立に努めた。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
令和3年度も、令和2年度と同様に新型コロナ感染症が拡大した状況下であったが、そのような状況に対応しながら本計画を遂行することができた。
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Strategy for Future Research Activity |
令和4年度以降は、小中学生を対象として、超音波測定装置による筋質の測定も測定項目に加えて測定する予定である。
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Research Products
(10 results)