2021 Fiscal Year Annual Research Report
一般教員の教科等横断的な学習デザイン・評価力養成プログラムの開発
Project/Area Number |
20H01684
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Research Institution | Fukuoka University of Education |
Principal Investigator |
豊嶌 啓司 福岡教育大学, 教育学部, 教授 (90380378)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
後藤 賢次郎 山梨大学, 大学院総合研究部, 准教授 (10634579)
石丸 哲史 福岡教育大学, 教育学部, 教授 (50223029)
赤沢 早人 奈良教育大学, 教育連携講座, 教授 (50380374)
坂井 清隆 福岡教育大学, 大学院教育学研究科, 准教授 (50802849)
芋生 修一 福岡教育大学, 大学院教育学研究科, 特任教授 (50823928)
小田 泰司 福岡教育大学, 教育学部, 教授 (60452702)
木下 祥一 環太平洋大学, 体育学部, 講師 (90908881)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | 教科等横断的な学習デザイン・評価力 / 汎用的な資質・能力の育成 / PBL・課題解決学習 / 教員養成・研修プログラム / 研修動画 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究の目的は,一般教員に教科等横断的な学習設計力・評価力の養成・研修プログラムを開発,提供することである。 2021年度も新型コロナの影響により,対面の研修会が開催できなかった。よって,2020年度に試作版として作成した研修動画を活用のうえ,主にオンラインにて,近隣の教育関係機関に研修機会を提供しつつ,研修参加者から得た事後アンケートをもとに,研修動画プログラムの改善,更新に当たった。これらの研究成果については,関連学会等にて発表を行った。本年度の具体的な計画及びその進捗は,以下の通りである。 ①本学附属小中学校等で過去に実践された横断学習方略の析出及びそれによる資質・能力の長期的な効果検証のための卒業生への聞き取り調査等の継続(コロナにより昨年度実施できず)・・・新型コロナウイルス感染症のため,実践校の児童生徒への聞き取り調査が出来なかった。よって,実践校による調査データをもとに,プログラムの改善,更新を図った。 ②海外の多文化学習,主権者学習,サービスラーニング,STS,ESD,STEM等の学習について,PBLに関する理論と実践の取材(コロナにより昨年度実施できず)・・・海外PBL調査報告ブックレットを購入し,米国ハワイ州のみならず米国他州,欧州,アジアにおけるPBL研究の趨勢をメンバー間で共有することができた。 ③「パフォーマンス課題/評価」「学習のための/としての評価」PBL等,横断学習デザイン方略事例の開発及びその学部・大学院授業,現職研修のプログラム化としての動画作成,付加,更新,改善・・・形成的アセスメント等,最新の学習評価研究に関する成果を研修動画に反映しプログラムの改善,更新を図った。 ④開発事例について,協力自治体共催の現職研修会への提供による効果検証,付加,改善,更新・・・飯塚市,岡垣町等での教育研究会・研修会において,本研究での研修プログラムを提供した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
新型コロナウイルス感染症の影響により,対面による研修会が実施できず,作成したプログラムの提供機会が大幅に減り,オンライでの動画提供の形に変えざるを得なかったため。 同様に本来,米国ESD・PBLの先進校について,現地での学習指導を直接視察する方法を予定していた,学習目標,内容,方法等,カリキュラム全体の枠組みや,その基盤となる設計思想等に関すること,さらには,その実践を推進するため学校や教師がどのようなことに取り組んでいるのか,授業時間外の準備,研究等,目的に適う深い調査ができなかったため。
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Strategy for Future Research Activity |
研修プログラムの更新と拡充・・・新型コロナウイルス感染症による,対面形式の研修会開催が難しい状況が継続する中,アンケート結果や要望を踏まえたCM力研修プログラム動画を更新し,その充実を図る。その際,宗像市/福津市他,近隣の小中学校,研究会等に留まらず,県内外の要望に広く応え拡充していくための広報に努める。 また,米国ハワイ州 Mid-Pacific Institute等,ESD・PBLの先進校での教育実践が正常化し,調査可能となった際,オンラインでの授業参観やインタビュー調査ができるよう,機器を整備した。現地調査を予定していた米国ハワイ州 Mid-Pacific Instituteに限定せず,国内外のESD・PBL先進校の積極的な調査にこれらの活用を考えている。 併せて,調査の実現可能性が高い,国内の先進校についての調査を充実させることにより,研修プログラムの充実を図る。
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Research Products
(16 results)