2022 Fiscal Year Annual Research Report
Research of Mathematics Education for the Development of Basic Computational Skills in Developing Countries
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20H01689
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Research Institution | Miyazaki International College |
Principal Investigator |
渡邊 耕二 宮崎国際大学, 教育学部, 教授 (30736343)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
中和 渚 関東学院大学, 建築・環境学部, 准教授 (00610718)
高阪 将人 福井大学, 学術研究院教育・人文社会系部門(教員養成), 准教授 (50773016)
須藤 絢 函館工業高等専門学校, 一般系, 准教授 (90780693)
石井 洋 北海道教育大学, 教育学部, 准教授 (50734034)
木根 主税 宮崎大学, 大学院教育学研究科, 准教授 (20557293)
新井 美津江 立正大学, 社会福祉学部, 特任准教授 (50866275)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | 途上国 / 数学教育 / 量概念 / 比較 / 測定 |
Outline of Annual Research Achievements |
SDGsにおいて、基礎的な計算能力の育成は、教育における国際社会の課題の一つとして謳われている。当然ながら、その育成には、その国の数学教育が担う役割は大きい。基本的な計算能力の育成において、量概念の有無は、与えられた問題の文脈に沿った立式に関係するため、そこへの注目は不可避である。例えば、物の個数や長さなどの差を求める問題において、正しくひき算を立式するためには、比較するという感覚は不可欠である。 日本の算数教育を中心に量概念の育成と量指導に関する先行研究を整理した。例えば、日本では、比較の段階と単位(任意単位・普遍単位)を設定する段階、量を数値化する段階と量に関する指導と測定に関する指導を区別する必要がある。この段階を踏まえて、日本の量指導について、算数と理科の指導内容に着目した考察を行った。その成果を2022年9月に開催された日本科学教育学会年会にて報告した。 量概念や量指導の先行研究を踏まえて、途上国で現地調査を行うためのテストを作成した。それを用いて、ザンビアの小学1年生から6年生の合計275名に調査を行った。その結果、視覚的に判断できる具体物の個数、長さ、重さ、かさなどの単純な比較に大きな躓きはみられなかった。しかし、単位を設定し数値化する段階、あるいは物の個数を数値で表すなど、数値化された量を比較する段階に躓きがあることが浮かび上がった。また、1メートルや1キログラムなどの量を具体的に想像することにも困難を抱えることが示唆された。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
新型コロナウィルス感染症の拡大によって、現地調査を十分に行うことが難しかったため、やや遅れていると判断した。
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Strategy for Future Research Activity |
ザンビアでの調査結果を踏まえ、調査問題を精査する。新型コロナウィルス感染症の規制も緩和されたため、他の対象国(マラウイ、サモア、フィリピン)でも調査を行い、途上国における量概念とその指導に関する現状を明らかにする。
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Research Products
(5 results)