2023 Fiscal Year Annual Research Report
高等教育のユニバーサル・アクセス時代における短期大学の総合的研究
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20H01701
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Research Institution | Kagawa Junior College |
Principal Investigator |
加野 芳正 香川短期大学, その他部局等, 教授(移行) (00152827)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
小方 直幸 香川大学, 教育学部, 教授 (20314776)
西本 佳代 香川大学, 大学教育基盤センター, 准教授 (20536768)
藤村 正司 徳島文理大学, 人間生活学部, 教授 (40181391)
浦田 広朗 桜美林大学, 大学院 国際学術研究科, 教授 (40201959)
葛城 浩一 神戸大学, 大学教育推進機構, 准教授 (40423363)
稲永 由紀 筑波大学, 教育推進部, 講師 (80315027)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | 短期大学 / 短期高等教育 / ユニバーサル・アクセス / 高等教育の修学支援新制度 / 資格 |
Outline of Annual Research Achievements |
4年計画の最終年である。コロナ感染症も5月に2類から5類に変更になり、作業を比較的スムーズに実施できた。令和5年度も研究課題についての一方で各個人が設定した研究テーマを個人研究として推進するとともに、教員調査や学生調査についてはチームを編成し、共同研究として進めていった。令和5年8月にはプロジェクトメンバーが高松に集まり、研究成果を発表した。 令和5年度には前年に実施した「教員調査」を論文として発表した。この論文の前半では、短大発足から2023年までの学校基本調査をもとに、短期大学への進学を大学数、進学率、男女別大学・短期大学進学率を時系列に整理し、その上でなぜ短期大学への進学が激減していったのか、4年制大学への置き換えと、専修学校による短大進学者の浸食がなぜ進行したのかを考察した。後半では、短期大学教員調査から、仕事と研究時間、短期大学の抱える構造的問題とそれへの対処、自由記述からみた短期大学のあり方と将来像について分析した。短期大学学生調査は、山陰に位置するT短期大学と瀬戸内に位置するK短期大学を対象にアンケート調査を実施した。得られたサンプル数は約900である。高校時代をどのように過ごしたか、どのような理由から短期大学進学を選択し、学生生活(学費の負担、学習時間、友人関係、悩み、卒業後の進路など)をどのように過ごし、また、研究機関としての短期大学をどのようにみているのか、等についてである。両大学のデータを概観するとともに、比較の観点から分析を進めた。なお、論文としての刊行は次年度に持ち越しとなった。 研究分担者の稲永は吉本との共論で「非大学型高等教育教員の能力と経験」を学会誌に投稿し、採択された。短期大学・専門学校の教員調査データの再分析から、採用前の学術的経験も職業実務の経験も、「研究」や「職業実務」を通して「教育指導」を規定するという能力認識構造が明らかとなった。
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Research Progress Status |
令和5年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
令和5年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(9 results)