2022 Fiscal Year Annual Research Report
Development of a sustainable curriculum management system and teacher training program for inclusive elementary school foreign language education
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20H01708
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Research Institution | Hiroshima University |
Principal Investigator |
松宮 奈賀子 広島大学, 人間社会科学研究科(教), 准教授 (70342326)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
川合 紀宗 広島大学, 人間社会科学研究科(教), 教授 (20467757)
大谷 みどり 島根大学, 学術研究院教育学系, 教授 (80533299)
村上 加代子 武庫川女子大学, 教育学部, 准教授 (00552944)
中山 晃 愛媛大学, 教育・学生支援機構, 教授 (70364495)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | 小学校外国語教育 / インクルーシブ教育 |
Outline of Annual Research Achievements |
2020年度,2021年度に実施できなかった学校訪問による情報収集に代えて,小学校における英語学習のつまずきの実態把握につながる,大学生対象の質問紙調査を実施した。「英語が分からない」という学習者がいたとして,その背景理由は様々である。「英語が読めない」という質問項目だけではその背景原因までは把握できず,さらに具体的に「何が起こっていて読めないのか」を追求する必要がある。しかしながら,本研究が対象としている小学生に自分のつまずきの実態やその原因を言語化してもらうことは発達段階上困難であることから,まずは大学生を対象に小学校及び中学校時代の英語学習でのつまずきについて,自由記述を含むアンケート調査を実施し,つまずきの実態を調査した。この調査では国語の音読及び日本語の文字の書き取りについてのつまずきの有無についても合わせて調査を行い,英語のつまずきと日本語のつまずきの関連についても分析できるようにした。結果の詳細な分析は2023年度に実施する予定だが,日本語での読み書きに難しさがあった学習者の方が,日本語でのつまずきがなかった学習者に比べて高い割合で英語でもつまずいていることが明らかになった。さらに詳細な検討を行い,英語学習で起こり得るつまずきの予想や英語の文字学習に入るためのレディネスを高める学習支援の具体の提案につなげたい。 また2022年度には2021年度までの研究成果を中心に本科研メンバーでシンポジウムを開催した。学会以外には,小中学校の教員を主たる対象とした北海道教育大学が主催する小学校英語小中連携フォーラムにおいて英語学習における児童生徒のつまずきに関するシンポジウムに登壇するなど成果の公表を行った。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
2020年度,2021年度に計画していた学校訪問による現地調査が実施できず,その分研究は遅れ気味である。しかし,大学生約1,300人を対象とした調査を実施できたことにより児童のつまずきの実態把握につながる情報が収集できた。これを基に次の小中学生を対象とした調査項目づくりへとつなげていくことを計画しており,研究の進捗状況はやや遅れているものの,本来の目的を達成できるよう研究を進めていく。
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Strategy for Future Research Activity |
今年度,大学生約1,300人を対象とした調査を実施した。本調査により英語学習において学習者が体験するつまずきを把握する。しかしながらこの調査は大学生に小中学生時代を思い出して回答してもらったものであり,現在の小学校英語教育における実際の児童のつまずきの把握には至っていない。そのため2023年度には大学生調査の詳細な分析を行い,それを基に児童でも回答できる質問紙を作成,実施する予定である。また,それらの児童のつまずきに対して指導者はどのような支援を行っているのか,あるいは行うことができるのかを教員を対象とした調査から把握したいと考えている。
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Research Products
(14 results)