2023 Fiscal Year Annual Research Report
Development of a sustainable curriculum management system and teacher training program for inclusive elementary school foreign language education
Project/Area Number |
20H01708
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Research Institution | Hiroshima University |
Principal Investigator |
松宮 奈賀子 広島大学, 人間社会科学研究科(教), 准教授 (70342326)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
川合 紀宗 広島大学, ダイバーシティ&インクルージョン推進機構, 教授 (20467757)
中山 晃 愛媛大学, 教育・学生支援機構, 教授 (70364495)
村上 加代子 武庫川女子大学, 教育学部, 准教授 (00552944)
大谷 みどり 島根大学, 学術研究院教育学系, 特任教授 (80533299)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | 小学校外国語教育 / インクルーシブ教育 |
Outline of Annual Research Achievements |
2022年度末に1,400名弱の大学生を対象に,英語学習におけるつまずきの具体に関する調査を実施した。日本語での困難を探る質問項目と多様な英語学習場面での困難に関する質問項目,また人間関係構築など他者との関わりに関する質問項目等から構成され,各領域について自由記述の問いも設定した。2023年度前半はこの,4件法で回答する69項目および自由記述39項目からなる質問紙調査の結果の分析を行った。主な結果として,回答者の6割弱がフォニックスの学習経験がなく,また6割以上の回答者が,初めて見る単語を音声化できないと回答しており,文字と音の関係が十分理解できていない学習者が多いことが明らかになった。また,日本語での読み書きにおいてつまずきを経験した学習者は,そうでない人と比べて英語で困難を覚える割合が多いことも明らかになった。これらの結果から,英語学習における難しさの背景には,音と文字の関係を学習する機会の少なさ等の指導改善が期待されるものと,個別の特性による要因があると考えられる。個別の特性の主たるものとしてはL1での困難が挙げられ,本調査では全体の2割程度の回答者がL1での読み書きにつまずきを覚えていた。このことから,国語学習においてつまずきを経験している児童に対するより丁寧で個別化した指導の必要性が示唆された。これらの結果を国内外の学会で発表した。 また,児童生徒の英語学習に悩みを抱える教員を対象に,指導上の難しさを自由記述で調査し,抽出された指導上の悩みと本研究で明らかになった知見を基にして,教員研修を実施した。研修は,学習者の情意面への支援,読み書き指導における支援,語彙・文法指導における支援,一斉指導における支援,そして特別支援学級等における指導によって構成され,事後アンケートからは,UDLを意識した授業づくりについて理解が深まった等の学びの成果が聞かれた。
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Research Progress Status |
令和5年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
令和5年度が最終年度であるため、記入しない。
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