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2021 Fiscal Year Annual Research Report

Practical Research and Development of Competency Based Assessment Indicators for Science Communicators

Research Project

Project/Area Number 20H01737
Research InstitutionHokkaido University

Principal Investigator

川本 思心  北海道大学, 理学研究院, 准教授 (90593046)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 奥本 素子  北海道大学, 高等教育推進機構, 准教授 (10571838)
種村 剛  北海道大学, 高等教育推進機構, 特任准教授 (20759740)
小林 良彦  北海道大学, 大分大学, 講師 (30815353)
標葉 靖子  実践女子大学, 人間社会学部, 准教授 (40713269)
定松 淳  東京大学, 教養学部, 特任准教授 (00723876)
Project Period (FY) 2020-04-01 – 2023-03-31
Keywords科学技術コミュニケーション / 評価 / コンピテンシー / 教育 / キャリア
Outline of Annual Research Achievements

科学技術コミュニケーターはCOVID-19の流行によって関心が再び高まっている。一方でその専門性は状況・文脈依存性が高く、わかりづらく評価しにくい。これは科学技術コミュニケーション教育とキャリアパス形成のための大きな課題である。
本研究では、科学技術コミュニケーターの専門性をコンピテンシーベースで明らかにするものである。これまで8名の熟達的科学技術コミュニケーターにインタビュー調査を実施し、さらにその結果をコンピテンシーディクショナリーに基づいて分析した。コンピテンシーディクショナリーとは、Spencer and Spencer(1993)によって開発されたコンピテンシーの基礎になる要素である。コンピテンシーディクショナリーでは、行動インディケータ360種類を「達成思考」「対人理解」などの21のコンピテンシーのいずれかにカテゴライズしている。科学技術コミュニケーターの実際の行動をインタビューから抽出し、21の代表的コンピテンシーとの共通性に着目して、科学技術コミュニケーターに特徴的なコンピテンシーの整理を進めた。
また、上記知見も踏まえ、科学技術コミュニケーターのポータルサイト『SciBaco.net』を開発・公開した。本サイトでは「知る」「ネットワーク」などの8カテゴリと、その下位の8サブカテゴリで科学技術コミュニケーターの専門性と活動方法を可視化しており、キャリアパス支援を目的とするものである。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.

Reason

おおむね必要な人数のインタビュー調査を実施し、科学技術コミュニケーターのポータルサイトも開設することができた。

Strategy for Future Research Activity

本課題における科学技術コミュニケーターのコンピテンシー調査について、今後は下記のような形で進めていく。
これまで実施した熟達的科学技術コミュニケーターへのインタビュー調査の結果について、コンピテンシーディクショナリーに基づいた分析を進める。現在、2名ペアでコンピテンシー要素のカテゴライズを行っており、今後は各カテゴリー化したコンピテンシー要素を質的・量的観点から詳細に分析していく。さらに、その分析を踏まえて追加調査として非熟達者の科学技術コミュニケーターにインタビュー調査を行い、熟達者とのコンピテンシーレベルの比較を試みる。これらの調査を通して、科学技術コミュニケーターの経験より獲得されるコンピテンシー要素の抽出を目指す。
科学技術コミュニケーターをつなぐポータルサイト『SciBaco.net』については、サイト登録者の調査や、本サイトによる科学技術コミュニケーターのキャリア支援の効果について実施する予定である。
加えて、本年度は上記のような本研究の課題を論文、学会発表、シンポジウムの形で広く発表していく予定である。

Remarks

科学技術コミュニケーターの専門性を可視化し、ネットワーキングを目指すデータベースサイト

  • Research Products

    (9 results)

All 2022 2021 Other

All Journal Article (7 results) (of which Peer Reviewed: 7 results,  Open Access: 3 results) Presentation (1 results) Remarks (1 results)

  • [Journal Article] 科学技術コミュニケーションのシティズンシップ教育への応用 : 参加型演劇「私たちが機械だった頃」を用いた授業「討論と評決」を事例として2022

    • Author(s)
      福島啓友, 種村剛
    • Journal Title

      科学技術コミュニケーション

      Volume: 30 Pages: 1-16

    • Peer Reviewed / Open Access
  • [Journal Article] 福岡県におけるサイエンスカフェの実践記録分析:サイエンスカフェの継続性に注目して2022

    • Author(s)
      三島美佐子, 小林良彦, 吉岡瑞樹
    • Journal Title

      科学技術コミュニケーション

      Volume: 30 Pages: 31-43

    • Peer Reviewed / Open Access
  • [Journal Article] 「サイエンス・カフェ札幌|オンライン」の試行 : 参加者分析から示唆された可能性と課題2021

    • Author(s)
      奥本素子, 池田貴子, 梶井宏樹, 川本思心, 小林良彦, 種村剛, 西尾直樹, 朴炫貞, 原健一, 早岡英介
    • Journal Title

      科学技術コミュニケーション

      Volume: 29 Pages: 71-91

    • Peer Reviewed / Open Access
  • [Journal Article] 科学技術コミュニケーター養成プログラムの学習者における科学技術コミュニケーション能力観とカリキュラム評価:北海道大学CoSTEP『対話の場の創造実習』における学習者の振り返りを事例として2021

    • Author(s)
      種村剛
    • Journal Title

      中央大学社会科学研究所年報

      Volume: 25 Pages: 243-261

    • Peer Reviewed
  • [Journal Article] 観客どうしの対話を幕間に組み込んだ参加型演劇のオンライン実施の試み:サイエンスアゴラ2020弦巻楽団×北海道大学CoSTEP公演インヴィジブル・タッチを振り返って2021

    • Author(s)
      種村剛
    • Journal Title

      サイエンスコミュニケーション

      Volume: 11(2) Pages: 44051

    • Peer Reviewed
  • [Journal Article] サイエンスカフェin静岡のアンケート自由回答の分析――オムニバス型連続科学講座はどのように受容されているか2021

    • Author(s)
      佐野美桜, 定松淳
    • Journal Title

      サイエンスコミュニケーション

      Volume: 11(2) Pages: 28-35

    • Peer Reviewed
  • [Journal Article] Policy Inconsistency between Science and Technology Promotion and Graduate Education regarding Developing Researchers with Science Communication Skills in Japan2021

    • Author(s)
      Seiko Ishihara-Shineha
    • Journal Title

      East Asian Science, Technology and Society: An International Journal

      Volume: 15(1) Pages: 46-67

    • DOI

      10.1080/18752160.2020.1857051

    • Peer Reviewed
  • [Presentation] 演劇を用いたヒト受精卵へのゲノム編集をテーマとした生命倫理教材の制作2021

    • Author(s)
      種村剛
    • Organizer
      第20回科学技術社会論学会年次研究大会
  • [Remarks] SciBaco.net

    • URL

      https://scibaco.net/

URL: 

Published: 2022-12-28  

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