2022 Fiscal Year Annual Research Report
個人・地域・地球及びSTEAM文脈の問いが駆動する課題解決型授業モデルのデザイン
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20H01747
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Research Institution | Miyazaki International College |
Principal Investigator |
中山 迅 宮崎国際大学, 教育学部, 教授 (90237470)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
猿田 祐嗣 国立教育政策研究所, その他部局等, 客員研究員 (70178820)
鈴木 誠 北海道大学, 高等教育推進機構, 名誉教授 (60322856)
松原 憲治 国立教育政策研究所, 教育課程研究センター基礎研究部, 総括研究官 (10549372)
山本 智一 兵庫教育大学, 学校教育研究科, 教授 (70584572)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | STEAM文脈 / 科学教育 / 課題解決型授業 |
Outline of Annual Research Achievements |
海外のカリキュラム調査に関しては,訳出したフィンランド大学入学資格試験「化学」の2018秋(9月)~2021春(3月)までの4年分の問題を整理し、閲覧しやすいように編集し,同「生物」の問題を含めたコンピテンス基盤型教育の実践を解説した書籍を刊行した。 また,日本の中学校理科教科書分析を行い,探究の方法を検討する場面での「問い」が充実する傾向や,「振り返り」が充実してきている傾向を見いだし,中学校理科授業における探究活動において,生徒自身が探究方法を検討したり,その過程を振り返ったりする機会が従来よりも増加する流れを確認した。 TIMSSの問題・回答分析に関しては,「カエルと鳥の」の出題と回答を分析し,日本の児童による動物の産卵数に関する説明の問題点として,「トレードオフ」に関する理解の課題があることを指摘した。 STAEM文脈の問いが駆動する理科授業モデルの開発に関して,まず,第5学年家庭科の食生活の学習に,「骨と筋肉の働き」に着目した咀嚼学習用模型教材を導入し,模型教材の有効性を,「模型教材の使用感」「咀嚼の理解」「咀嚼に対する意識」の観点で評価した。その結果,「模型教材の使用感」では,教材として概ね良好であることが明らかになった。「咀嚼の理解」では,ほとんどの児童が,「骨と筋肉の働き」の知識を活用しながら咀嚼のしくみを理解することができた。「咀嚼に対する意識」でも有意な向上が見られた。これらのことから,模型教材を導入した授業は,知識理解や日常生活の文脈で知識活用を促すことが明らかになった。また,防災の文脈におけるプログラミング学習を組み込んだ授業を,小学校第5学年「流れる水のはたらき」単元における実践と,小学校第3・第4学年合同の総合的学習の時間での授業実践として実施して効果検証を行った。このように,いくつかの実践事例を通して,授業実践モデルの提案を行うことができた。
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Research Progress Status |
令和4年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
令和4年度が最終年度であるため、記入しない。
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