2021 Fiscal Year Annual Research Report
Spatiotemporal variation of planetary lightning activities measured by ground-based telescope and spacecrafts and its relation to atmospheric circulations
Project/Area Number |
20H01954
|
Research Institution | Hokkaido University |
Principal Investigator |
佐藤 光輝 北海道大学, 理学研究院, 教授 (50312541)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
高木 聖子 北海道大学, 理学研究院, 特任助教 (40817392)
杉山 耕一朗 松江工業高等専門学校, 情報工学科, 准教授 (60463733)
今井 正尭 京都産業大学, 理学部, 学振特別研究員 (70830389)
|
Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2024-03-31
|
Keywords | 雷放電 / 木星 / 金星 / 地上光学望遠鏡観測 |
Outline of Annual Research Achievements |
太陽系の金星および木星に焦点をあて、両惑星の雷放電を観測する惑星雷放電発光検出装置(PLD)を新規開発し、北海道大学附属天文台光学望遠鏡(ピリカ)に搭載する。ピリカ望遠鏡を専有することで長期連続観測を実現し、(1)両惑星での雷活動の時間・空間変動を特定する、(2)金星における雷放電発生の可能性に決着をつけ、金星探査機あかつきとの同時観測から雷放電発生点の雲対流構造を特定する、(3)木星大気雲解像モデルの数値計算と観測結果との比較から、木星雷雲の鉛直・水平対流の結合過程を検証する、これらを目的とする。 2021年度はPLDの設計を進め、2020年度で未購入であった必要部品の選定と購入を行うとともに、設計変更に応じた部品等の調達を適宜行った。本年度は筐体の最終組み上げを行い、機能・性能試験とピリカ望遠鏡に搭載しての試験観測を実施する予定であったが、新型コロナウイルスによって研究活動が大幅に制限されたため、前年度に引き続きこれらを実施することができなかった。同時に、海外の学会に参加して本研究計画の紹介や、海外研究者と連携した共同研究の計画を企画する予定であったが、参加予定にしていた全ての国際学会の開催がオンライン形式となり、有益な成果を残すことができなかった。また、調達物品に関しても、世界的な半導体不足の影響を受けて納期が間に合わない等の事態が度々発生した。これらの点から、全体的に進捗は計画よりもやや遅れ気味である。 2022年度は、遅れを取りもどずべく、PLDの機能・性能試験とピリカ望遠鏡に搭載しての試験観測を早期に実施することを目標とする。
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
2021年度に予定していた、惑星雷放電発光検出装置(PLD)の機能・性能試験と、ピリカ望遠鏡に搭載しての試験観測が、新型コロナウイルス感染拡大により研究活動が大幅に制限されたため、これらを実施することができなかった。また、海外研究者と対面で議論しての共同研究の計画立案が困難であった。これらの点から、進捗はやや遅れているとした。
|
Strategy for Future Research Activity |
2022年度は、惑星雷放電発光検出装置(PLD)の最終組み上げ、機能・性能試験、ピリカ望遠鏡に搭載しての試験観測を進める。具体的には、PLDの筐体組み上げ、エレクトロニクス部単体での組み上げと機能・性能試験の実施および調整作業、データ取得・機器制御用のソフトウェア開発を進める。その上で、北海道大学にて機能・性能試験を実施し、名寄市に移設してピリカ望遠鏡に搭載し、焦点調整や光学系調整を行った後に試験観測を実施する。その後、本観測を実施する。国内外の学会は対面形式での開催が徐々に増えると予想されるが、Zoom等のオンラインソフトウェアを用いた会議を積極的に開催し、国内外の研究者との共同研究も進める。
|
Research Products
(27 results)
-
-
[Journal Article] A polarimetric study of asteroids in comet-like orbits2022
Author(s)
Geem Jooyeon、Ishiguro Masateru、Bach Yoonsoo P.、Kuroda Daisuke、Naito Hiroyuki、Hanayama Hidekazu、Kim Yoonyoung、Kwon Yuna G.、Jin Sunho、Sekiguchi Tomohiko、Okazaki Ryo、Vaubaillon Jeremie J.、Imai Masataka、Oono Tatsuharu、Futamura Yuki、Takagi Seiko、Sato Mitsuteru、Kuramoto Kiyoshi、Watanabe Makoto
-
Journal Title
Astronomy & Astrophysics
Volume: 658
Pages: A158~A158
DOI
Peer Reviewed / Int'l Joint Research
-
-
-
-
-
[Journal Article] Solar cycle-modulated deformation of the Earth-ionosphere cavity2021
Author(s)
Bozoki Tamas、Satori Gabriella、Williams Earle、Mironova Irina、Steinbach Peter、Bland Emma C.、Koloskov Alexander、Yampolski Yuri M.、Budanov Oleg V.、Neska Mariusz、Sinha Ashwini K.、Rawat Rahul、Sato Mitsuteru、Beggan Ciaran D.、Toledo-Redondo Sergio、Liu Yakun、Boldi Robert
-
Journal Title
Frontiers in Earth Science
Volume: 9
Pages: 689127~689127
DOI
Peer Reviewed / Int'l Joint Research
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
[Presentation] Mission concept study for Japan's next Venus exploration2021
Author(s)
Yamashiro, R., M. Nakamura, C. Hirose, N. Ishii, R. Nakamura, T. Matsumoto, Y. Akiyama, J. Nakatsuka, K. Goto, H. Toyota, T. Toda, A. Yamazaki, T. Satoh, T. Abe, T. Kouyama, M. Imai, H. Sagawa, M. Sato, Y. Takahashi, M. Taguchi, T. Fukuhara, T.M. Sato, S. Murakami, Y. Hayashi, T. Imamura
Organizer
日本地球惑星科学連合2021年大会
Int'l Joint Research
-
-
-
-
-
-
-
-