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2020 Fiscal Year Annual Research Report

Research on digital archives of natural disasters leading to support during disasters

Research Project

Project/Area Number 20H02408
Research InstitutionTohoku University

Principal Investigator

柴山 明寛  東北大学, 災害科学国際研究所, 准教授 (80455451)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 森口 周二  東北大学, 災害科学国際研究所, 准教授 (20447527)
定池 祐季  東北大学, 災害科学国際研究所, 助教 (40587424)
蝦名 裕一  東北大学, 災害科学国際研究所, 准教授 (70585869)
橋本 雅和  東北大学, 災害科学国際研究所, 助教 (80814649)
Gerster Julia  東北大学, 災害科学国際研究所, 助教 (90842716)
Project Period (FY) 2020-04-01 – 2023-03-31
Keywords自然災害 / デジタルアーカイブ / 災害時対応 / メタデータ
Outline of Annual Research Achievements

過去の自然災害の教訓や知見を学ぶことは,今後の自然災害の防災・減災対策を考える上で必要不可欠である.研究代表者らは,これまでの基礎研究や実践研究で自然災害デジタルアーカイブの構築のための収集から整理分類,権利処理,システム構築の方法論を明らかにするとともに,数多くの自然災害アーカイブシステムを構築してきた.これらの知見から自然災害デジタルアーカイブは,事前の防災・減災の対応・対策を考える上で有効性が高いものの,災害発生中の自治体や防災関係機関等の業務支援で記録群の活用はできていない.そこで本申請では,災害時に活用が可能な自然災害デジタルアーカイブに転換するために,既存のアーカイブの記録群に災害時対応に必要となる情報群を加えるとともに,災害時対応の類似・相違点を利用者に提示する方法論を明らかにし,自治体や防災関係機関等の業務支援にも繋がる新たな自然災害デジタルアーカイブの構築方法を確立することを目的とする.
本研究申請において,災害時の業務支援が可能な自然災害デジタルアーカイブを構築するために,3年間の研究期間で以下の5つの点について明らかにする.
(a)災害発生中の対応に必要となる情報群を加える方法を明らかにする.(b)災害対策基本法等を既存アーカイブに内包させる方法を明らかにする.(c)災害時に必要な情報を的確に検索可能にするためのメタデータを明らかにする.(d)災害時対応の類似・相違点を利用者に提示する方法を明らかにする.(e)パイロットシステムを構築し,有用性と実用性について明らかにする.
本研究で得られた知見は,逐次論文で報告すると共に,最終年度にシステムを公開する.

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

3: Progress in research has been slightly delayed.

Reason

令和2年度については,研究課題(a) (b)について研究を実施した.
研究課題(a):災害発生中の対応に必要となる情報群を加える方法.災害時対応に必要な情報は,被災状況や被災建物棟数,避難者人数,避難所状況などの被害情報と地震計や雨量計などの計測情報が必要となる.そのため,令和元年東日本台風の被災状況の発信状況を防災関係機関及び宮城県,宮城県下の市町村から整理を行った.さらに,ウェブ上から自動取得方法を検討した.
研究課題(b):災害対策基本法等を既存アーカイブに内包させる方法.災害対策基本法及び災害関連の法令は,45以上が存在し,既存アーカイブ内には,災害関連の法令に準拠した災害対応の記録が数多くあるが,記録のメタデータのキーワード内に法令に関した記述が無い.そこで,災害関連の法令群から応急対応関係及び復旧・復興関係の法令と記録群の関連性を明らかにするために,法令内容の分析や体系化を実施した.平行してアーカイブ内の記録群から法令に準拠した災害対応の記録を探し整理分類を行った.
しかしながら,整理した法令を用いたシソーラス辞書の作成までは至っておらず,さらに,シソーラス辞書の有効性の検証が未完である.

Strategy for Future Research Activity

昨年度の未実施部分について,引き続き研究を進め,方法の更なる発展を目指す.さらに,研究課題(c)と(d)の2つについて研究を実施する.
研究課題(c):災害時に必要な情報を的確に検索可能にするためのメタデータ.既存の300項目から災害時に必要と思われるメタデータ項目を洗い出し,精査を行う.さらに,災害時対応や類似・相違点を見つけ出すために,メタデータ項目として,地域防災計画や関連法令,災害フェーズなどの新たな項目を設ける.これらの項目の検証は,パイロットシステムに実装し,自治体等や国立国会図書館等のヒアリングを実施する.
研究課題(d):災害時対応の類似・相違点を利用者に提示する方法.比較対象となる各自治体の統計情報等の体系化を行い,データベースの作成を行う.記録群に関しては,東日本大震災の既存アーカイブ,風水害については,既存アーカイブが少ないことから令和元年東日本台風で災害救助法が適用された317市町村の中から甚大な被害となった市町村についてアーカイブを構築する.提示方法については,研究課題(b)(c)も用いて,自動整理分類・可視化のパイロットシステムを構築する.

  • Research Products

    (2 results)

All 2020 Other

All Journal Article (1 results) Remarks (1 results)

  • [Journal Article] 災害記録を活かすためには2020

    • Author(s)
      柴山 明寛
    • Journal Title

      情報の科学と技術

      Volume: 70 Pages: 458~463

    • DOI

      10.18919/jkg.70.9_458

  • [Remarks] 東北大学災害科学国際研究所みちのく震録伝

    • URL

      http://www.shinrokuden.irides.tohoku.ac.jp/

URL: 

Published: 2021-12-27  

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