2021 Fiscal Year Annual Research Report
Developing a design principle of high strength/high ductility age-hardenable Aluminum alloys based hierarchical structure by controlling nano-scale structural components
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20H02479
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Research Institution | University of Toyama |
Principal Investigator |
松田 健二 富山大学, 学術研究部都市デザイン学系, 教授 (00209553)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
布村 紀男 富山大学, 学術研究部都市デザイン学系, 教授 (10372476)
西村 克彦 富山大学, 学術研究部都市デザイン学系, 教授 (70218189)
村山 光宏 九州大学, 先導物質化学研究所, 教授 (90354282)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | バルクナノメタル化 / アルミニウム合金 / 複相/階層化組織 / 軽量構造材料 / 電子顕微鏡 |
Outline of Annual Research Achievements |
時効析出型アルミニウム合金に異相界面/粒界・構造欠陥を高密度に導入し組織を複相/階層化することで転位の運動を制御し、塑性変形機構を変化させ、高強度・高延性を実現する微細組織を目指して、研究計画に従い、研究を進めているところである。昨年度までの結果から、TiAl系金属間化合物板とAl板との積層化の試作を繰り替えして試みているが成功に至っていない。昨年度TiAl粒子とAl母相の溶湯鍛造法によるハイブリッド化に成功したので、このTiAl粒子/Al基複合材板とAl板を用いてARB法による積層化の試作を試みたが、TiAl粒子/Al基複合材板も硬くて脆いため、積層板化には成功しなかった。しかし、一部に接合した箇所も発見されたので、来年度は組織観察を通して、接合要因を抽出する必要がある。 このような新たな課題も浮上したので、TiAl粒子とAl板材でのARB試料を作製したところ、TiAl粒子とAl板材の接合に成功した。これらの結果から、本研究の遂行に対する課題がほぼ出そろった状況となった。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
試作は続けているがARB接合試料作製の難易度が高く、材料としてのサイズは不十分な状況である。またコロナウィルス感染拡大の余波で、人的な往来に制限がかかったことから、試料の調達と試料作製に支障が出てしまった。これにより試料観察の観点からの材料組織学的データの取得が遅れており、制御因子を絞り込めていない。引き続き模索をする予定である。
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Strategy for Future Research Activity |
TiAl/Al複相・階層化材の作製に加えて、溶湯鍛造法によるTiAl粒子/Al複合材とAl板とのARB法による積層化に加えて、TiAl粒子とAl板のARB法による積層材試料の作製研究も伏線で走らせながら、本題の階層/複相化材料の作製を成功させる予定である。
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Research Products
(7 results)