2022 Fiscal Year Annual Research Report
精細胞の分化を制御するセルトリ細胞の機能的役割の解明
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20H03162
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
小沢 学 東京大学, 医科学研究所, 准教授 (80608787)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | 精子形成 / 精巣 / セルトリ細胞 / 選択的スプライシング |
Outline of Annual Research Achievements |
持続的精子形成は、「精原細胞の維持」と「精細胞の分化」という異なるプロセスがバランスよく厳密に維持されることによって成り立っている。このプロセスには精細管内に存在するセルトリ細胞からのサポートが不可欠であるが、その機能的役割の詳細はこれまでのところ不明な点が多い。申請者らは、選択的スプライシング制御因子であるPTBP1がセルトリ細胞で高発現することに着目し、本課題において、セルトリ細胞特異的なPTBP1欠損マウスを作製してその表現型解析を行った。その結果、精細胞の分化異常が起こり、雄性不妊になることを見出した。また、PTBP1欠損マウスではセルトリ細胞のF-アクチン構造に異常が生じることを明らかにした。更に、セルトリ細胞をセルソーターを用いて単離しPTBP1と結合するRNAを次世代シーケンサーにより網羅的に探索したところ、細胞骨格の維持に関与するシグナル伝達因子が多数検出された。さらに、PTBP1欠損したセルトリ細胞株にこれらの因子を強制発現させることにより、細胞骨格の異常が回復することを確認した。本研究の結果より、PTBP1はセルトリ細胞の細胞骨格の維持を介して精細胞の分化を制御するというモデルが示唆された。
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Research Progress Status |
令和4年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
令和4年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(8 results)