2022 Fiscal Year Annual Research Report
高空間分解能MSイメージング法によるS1P組織分布の高感度可視化
Project/Area Number |
20H03374
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Research Institution | Teikyo University |
Principal Investigator |
三枝 大輔 帝京大学, 薬学部, 准教授 (90545237)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
可野 邦行 東京大学, 大学院薬学系研究科(薬学部), 助教 (50636404)
松本 洋太郎 東北大学, 薬学研究科, 講師 (90420041)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | S1P / MALDI / MSイメージング / 質量分析計 / スフィンゴ脂質 |
Outline of Annual Research Achievements |
生理活性脂質であるスフィンゴシン一リン酸 (S1P) は、免疫疾患、がんや動脈硬化の発症に関連することが示唆されており、S1P シグナル伝達系に発現する分子が創薬標的になり得ると考えられている。S1P は特定の組織に局在する可能性が示唆されているが、現在までの解析手法では、S1Pの組織分布を可視化することが困難であった。そこで本研究の目的は、S1Pに関わるスフィンゴ脂質代謝物を対象とし、一細胞以下のレベルで組織切片上に分布するS1Pを可視化できる質量分析イメージング(MSイメージング)法を開発することである。これに加え、開発した手法を病態モデル動物に応用し、 S1Pシグナル伝達機構の変化がもたらすS1Pとスフィンゴ脂質代謝関連分子群の機能解析を実施することにより、創薬標的を明らかにすることである。 令和4年度は、3年度の研究成果を踏まえ、S1P特異的な検出法の開発と、高感度かつ高分解能組織切片MSイメージング法の開発を実施した。具体的には、分担研究者の松本博士のグループと協力して新規Phostag誘導体化試薬の合成を実施し、Phostag誘導体化試薬ライブラリーを構築した。さらに、可野博士のグループが所有する最新型のイオンモビリティ技術を搭載したCyclicIMSを用い、グルコシルセラミドとガラクトシルセラミドの分離分析法の開発に成功し、LCMS分析あるいは組織切片イメージングに成功し、糖脂質合成酵素欠損モデルマウスの脳組織の分析を行なった。S1Pの超高感度化に向けた新たな合成試薬は、現在特許取得に向けて準備を行なっているところであり、本研究の成果は、今後のスフィンゴ脂質を標的としたMSイメージング分析に大きく貢献すると考えられる。
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Research Progress Status |
令和4年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
令和4年度が最終年度であるため、記入しない。
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