2022 Fiscal Year Annual Research Report
Regulation of primary cilia formation by the ubiquitinーproteasome system
Project/Area Number |
20H03448
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Research Institution | Mie University |
Principal Investigator |
笠原 広介 三重大学, 医学系研究科, 准教授 (90455535)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
白水 崇 三重大学, 医学系研究科, 助教 (00582678)
山川 大史 三重大学, 医学系研究科, 助教 (20631097)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | 一次線毛 / 骨格筋 / 間葉系前駆細胞 / インターロイキン13 |
Outline of Annual Research Achievements |
一次線毛は中心小体から伸長した微小管構造を基本骨格とする細胞小器官である。一次線毛の形成異常や機能異常は、線毛病と総称される様々な疾患や発生異常(肥満、嚢胞腎、網膜変性、内臓逆位など)の原因となることが報告されている。間葉系幹細胞にも一次線毛を形成する能力を有することが分かっているが、その生理的意義は不明な部分が多く究明すべき課題である。 研究代表者らはこれまでに、一次線毛の制御因子であるトリコプレイン(Tchp)のノックアウトマウス(Tchp KOマウス)を作製し、一次線毛の生理機能解明に取り組んできた。最近、Tchp KOマウスにおいては、骨格筋内在性の間葉系前駆細胞(FAP細胞、Fibro/adipogenic progenitors)の一次線毛が長くなる表現型を示すこと、FAP細胞の一次線毛が骨格筋損傷後の再生を制御していることを発見した。さらに、そのメカニズムとして、①FAP細胞がインターロイキン13(IL13)の産生細胞であること、②一次線毛がFAP細胞からのIL13分泌を制御していること、③IL13に筋再生を促進する作用があることを明らかにしている。すなわち、Tchp KOマウスにおいてはFAP細胞の一次線毛が長くなることによって、IL13分泌量が増加するため筋再生が早まることを明らかにした。 本研究成果により、骨格筋再生の新たな仕組みが明らかになった。今後、筋ジストロフィーやサルコペニアなどの筋疾患の業態解明や創薬開発へ展開されることが期待できる。
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Research Progress Status |
令和4年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
令和4年度が最終年度であるため、記入しない。
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