2022 Fiscal Year Annual Research Report
遺伝・加齢要因の統合的解析による歯周炎の罹患リスクの検証
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20H03867
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Research Institution | Health Sciences University of Hokkaido |
Principal Investigator |
古市 保志 北海道医療大学, 歯学部, 教授 (80305143)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
桃沢 幸秀 国立研究開発法人理化学研究所, 生命医科学研究センター, チームリーダー (40708583)
高田 鮎子 北海道医療大学, 歯学部, 助教 (70825968)
清水 伸太郎 北海道医療大学, 歯学部, 助教 (80734235)
松下 健二 国立研究開発法人国立長寿医療研究センター, 研究所 口腔疾患研究部, 部長 (90253898)
長澤 敏行 北海道医療大学, 歯学部, 教授 (90262203)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | 老化 / 歯周組織 / 消化管 / SNP |
Outline of Annual Research Achievements |
P. gingivalisを8週齢(若齢)と80週齢(老齢)のC57BL/6Jマウスに経口投与することによって歯周炎を誘発した。若齢マウス、老齢マウス、若齢マウスにP. gingivalisを接種したマウス、老齢マウスにP. gingivalisを接種したマウスの4群に分類した(各群n=8)。P. gingivalis ATCC 33277株を嫌気培養し、1x109 CFU/mlの濃度になるように2%カルボキシメチルセルロース(CMC)に懸濁した。この菌をマウスの口腔内に週3回、5週間にわたって投与した。最終接種から30日後、口腔内のマイクロバイオーム、歯槽骨、歯肉を採取した。歯周炎の重症度は、下顎第一大臼歯および第二大臼歯の歯槽骨頂とセメントエナメル境の距離を測定することにより評価した。 老化マウスにP. gingivalisを経口接種すると、口腔内上皮透過性の増加とともに上皮バリア分子の変化が誘導され、その変化は、若年マウスにおける変化よりも顕著であった。これらの結果は、P. gingivalisの感染と加齢が歯肉透過性を増加させる主要因である可能性を示唆している。さらに、P. gingivalisを投与した老齢マウスにおける血中IL-1 βおよびTNF-αの有意な発現上昇は、細菌が加齢による衰弱の刺激であることを示唆している。全体として、P. gingivalisは歯肉バリアの完全性に重大な影響を及ぼし、この影響は老化が進むほど顕著になることが示唆された。
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Research Progress Status |
令和4年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
令和4年度が最終年度であるため、記入しない。
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