2022 Fiscal Year Annual Research Report
患者報告アウトカムを用いた小児脳腫瘍患者の認知機能・QOL向上支援プログラム開発
Project/Area Number |
20H03994
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
佐藤 伊織 東京大学, 大学院医学系研究科(医学部), 客員研究員 (20622252)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
副島 尭史 神戸大学, 保健学研究科, 准教授 (00768989)
池田 真理 東京大学, 大学院医学系研究科(医学部), 教授 (70610210)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | 小児がん / 脳腫瘍 / 患者報告型アウトカム / 生活の質 / QOL / PRO |
Outline of Annual Research Achievements |
小児脳腫瘍経験者には、認知機能障害をはじめ多くの合併症と生活の質(QOL)低下があり、特に支援の必要な集団である。経験者の健康関連QOL(特に認知機能に関連するQOL)向上のために、看護師は、経験者が生活の中で認知機能低下とそれに伴う困りごとに気づき対処することを支援できると考えられる。そこで本研究は、患者報告アウトカム(PRO)を 用いて患者の困りごとを同定し、結果に応じ必要な相談・支援に繋げる介入プログラムを開発するために必要な、複数の課題を遂行することを計画した。 2022年度は最終年度として、スクリーニングに最適なPRO(患者報告アウトカム)としてPediatric Quality of Life Inventory: PedsQLコアスケールと脳腫瘍モジュール(認知機能サブスケール)の比較結果についてまとめた。こどもの認知機能上の困りごとをより漏れなく拾える指標としてPedsQLコアスケールが適切であることを示し、脳腫瘍経験者を対象とする調査につなげた(調査は年度内に開始し、スムーズに進めることができた)。2022年度実施予定の調査について、2021年度に実施・発表した乳児の健康関連QOLを評価する母親と父親の視点の違いに関する知見を参考に、調査システムを構築し、調査を実施した。成果の論文発表にまでは至らず、学会発表(日本家族看護学会第29回学術集会にて口演発表)にとどまったが、こどもの生活の質に関する調査票(PedsQL)日本語版が作成されて10年以上が経過した現段階におけるこどものQOL研究の現状と課題を整理し、今後に必要な研究の方向性を明らかにでき、次期研究に繋がる成果を得た。
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Research Progress Status |
令和4年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
令和4年度が最終年度であるため、記入しない。
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