2022 Fiscal Year Annual Research Report
The development and verification of the mental health program by an interdisciplinary team: Toward constructing the model for supporting local residents
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20H04025
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Research Institution | Jikei University School of Medicine |
Principal Investigator |
小谷野 康子 東京慈恵会医科大学, 医学部, 教授 (50307120)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
金子 眞理子 和洋女子大学, 看護学部, 教授 (50318151)
服部 真理子 埼玉県立大学, 保健医療福祉学部, 准教授 (50336492)
清水 由美子 東京慈恵会医科大学, 医学部, 准教授 (30328330)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | メンタルヘルス / セルフ・コンパッション / 地域住民 / マインドフルネス / レジリエンス / ストレス |
Outline of Annual Research Achievements |
2023年度は、ストレスマネジメントとともにセルフコンパッションを高める内容の全4回のメンタルヘルスプログラムを大学周辺の地域住民を対象に実施した。介入は2期まで進め7名を対象に実施した。対象数が目標に達していない途中の分析ではあるが、対応のあるt検定の結果、介入前と介入後では、SCS-Jの総得点は上昇(K6は下降)していたが、統計的に有意差は認められなかった。K6についても有意な差は認められなかった。しかしながら、SCS-Jの下位尺度に注目すると「マインドフルネス」(p=0.006)、「共通の人間性」(P=0.05)について、統計的に有意な上昇が認められた。介入後では、SCS-JとK6(r=-0.33)は負の相関を示し,SCS-JとARS(r=0.50)では中等度の正の相関がみられた。更にプログラムを受講しての参加者の自身の変化についてインタビューデータの質的分析を進めている。 また、本プログラムの介入後データと比較する目的でCOVID-19が感染症分類の5類に移行後の2024年4月のインターネット調査と介入後のデータを年齢を調整した上でMann-Whitney U testを用いて比較した。介入群のSCS-J得点は有意に13ポイント以上高値(p=0.01)だった。今後、様々な解析を進めていく。K6は、2024年では5.69であり1年前の心理的ストレス相当と数値は、ほぼ変わらず、昨年感染症分類が5類に移行し行動制限は格段に緩和されているが、人々は依然として心理的ストレス相当の状態が継続していた。K6は共同研究者の調査とともに4年間継続的に測定しているが、COVID-19パンデミックから2年目の2022年7月が最も高値であった。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
4回のプログラムすべてに参加できる者を対象にしているため、日程の調整困難の理由で地域住民である参加モニターの参加申し込みが少なかった。大学から発信するメンタルヘルス支援であることから大学周辺に在住する地域住民を対象にしていたが、在住に限らず在勤者にまで対象を広げることとした。
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Strategy for Future Research Activity |
倫理審査変更申請をし、大学近隣の住民の他、在勤者も含めることとした。そのため隣接する附属病院の看護師にも参加モニターの対象枠を広げることができ、目標とする対象者数を得られることを期待する。現在、実施の調整中である。
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