2020 Fiscal Year Annual Research Report
Structured Overlay Network with Self-Verification and Self-Healing Features
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20H04186
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Research Institution | National Institute of Information and Communications Technology |
Principal Investigator |
寺西 裕一 国立研究開発法人情報通信研究機構, ネットワークシステム研究所ネットワーク基盤研究室, 研究マネージャー (30403009)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
安倍 広多 大阪市立大学, 大学院工学研究科, 教授 (40291603)
秋山 豊和 京都産業大学, 情報理工学部, 教授 (80324862)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | Peer-to-Peer / オーバレイネットワーク / ビザンチン障害耐性 |
Outline of Annual Research Achievements |
ビザンチン障害耐性を備える新たなキー順序保存型構造化オーバレイネットワークの実現方式を提案し,アルゴリズムの基本設計を行なった. ビザンチン障害として,メッセージをアルゴリズムによって決められたノードではなく,任意のランダムな宛先へ転送する攻撃(ランダム転送),標的ノードをオーバレイネットワークから分離させる攻撃(エクリプス攻撃),攻撃者が多数の攻撃ノードをオーバレイネットワークに参加させ,正常な動作を妨害する攻撃(シビル攻撃)が行われる状況を想定した.また,攻撃者が複数の攻撃ノードを操作する,いわゆる結託攻撃も想定した. 初年度,信頼の起点となるAuthorityがオーバレイに参加するノード(コンピュータ・デバイス)が持つキーを認証する前提のもと,k個の冗長経路を構成可能な新たなオーバレイネットワーク構造,ならびに,再帰的ルーティング方法を提案した.提案アルゴリズムは,各ノードにおける署名とキー順序の「自己検証」により,シビル攻撃等で行なわれる偽のキーの使用や不正な経路表更新通知を回避し,k個の冗長経路により,ランダム転送やエクリプス攻撃で行なわれる不正なルーティングから「自己回復」可能とする. 提案方式について,シミュレーションによる評価を行い,構造化オーバレイネットワークの性能を維持しつつ,攻撃があった場合も高い確率で正常にルーティングが完了できることを示した.キー順序保存型構造化オーバレイネットワークを用いたpublish/subscribe によるデータ配信アプリケーションの検討も並行して進めた.
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
当初想定通り基本方式設計を行い,シミュレーションによる性能確認を行うことができた.
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Strategy for Future Research Activity |
提案アルゴリズムは初期検討段階にあり,オーバレイ構成方式,および,ルーティング方式を改善する余地があるため,今後さらなる検討を進める.
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Research Products
(3 results)