2020 Fiscal Year Annual Research Report
感覚連想を用いたブレイン・コンピュータ・インタフェース
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20H04219
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Research Institution | Tokyo Institute of Technology |
Principal Investigator |
吉村 奈津江 東京工業大学, 科学技術創成研究院, 准教授 (00581315)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
島田 洋一 秋田大学, 医学系研究科, 教授 (90162685)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | 脳波 / ALS / ブレインマシンインタフェース |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究では、筋萎縮性側索硬化症(ALS)の進行により眼球運動を含む自発的運動機能を失った患者のための意思伝達システムの構築を目指している。本研究で提案した手法の実現可能性をALS患者の協力の元で検証する計画であるため、新型コロナの感染リスクを鑑み、当該年度は患者との実験は差し控え延期することとなった。 その間、過去に取得したデータを用いたアルゴリズム検討と、ALS患者を対象とした研究を行うための特定臨床研究申請を開始した。それと並行して当該アルゴリズムに関する論文を国際ジャーナルに投稿し採択された。この論文では、シンプルな肯定・否定の返答による脳活動を、多種多様な質問内容の影響を受けずに抽出するための新たな手法を提案しており、この手法の有効性を健常者と完全閉じ込め症候群の患者で示している。 当該年度において患者を対象とした実験は延期することとなったが、特定臨床研究審査に承認され次第実験を実施できるよう準備を進めた。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
新型コロナの感染リスクを鑑み、患者を対象とした実験は差し控え延期することとなったため。
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Strategy for Future Research Activity |
特定臨床研究審査への対応を進めるとともに、研究代表者の研究チームが分担者側に出向いて実験できない可能性を鑑み、分担者側で独立して実験を進めることができるよう、分担者側の実験環境を整えることを通して計画を遂行できるようにする。
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