2020 Fiscal Year Annual Research Report
Prevention of salt damage by sustainable water-saving high-value-added agriculture using medicinal plants in arid land
Project/Area Number |
20H04389
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Research Institution | Tokyo University of Agriculture and Technology |
Principal Investigator |
川端 良子 東京農工大学, (連合)農学研究科(研究院), 准教授 (40334479)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
高野 昭人 昭和薬科大学, 薬学部, 教授 (00255910)
千年 篤 東京農工大学, (連合)農学研究科(研究院), 教授 (10307233)
山田 祐彰 東京農工大学, (連合)農学研究科(研究院), 教授 (60323755)
中根 孝久 昭和薬科大学, 薬学部, 准教授 (80384634)
草処 基 東京農工大学, (連合)農学研究科(研究院), 准教授 (90630145)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | ウズベキスタン / 節水 / 高付加価値農業 / 土壌塩類化防止 / マオウ / ポリマー |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は、塩害が深刻なウズベキスタン・カラカルパクスタン共和国において、 節水型高付加価値農業によって土壌塩類化を防止するための薬草栽培品種とその栽培方法を開発することを目的としている。 ポリマーを薬草であるマオウの根周辺に含ませた土壌とポリマーを含まないコントロールでポット栽培を行った。コントロールには水を与えたが、ポリマーを含んだ土壌には1年間全く水を与えなかった。その結果、ポリマーを含ませたポットで1年間水を与えなくても生育できることが判明した。このことから、結露による土壌に含まれる水分等ポリマーがが加え、マオウが利用している可能性が高いことがわかった。このポリマーによる生育実験の成果を用いて、2021年9月に開催された国際会議DT14 International Conference on Arid Landで発表した。 コロナ禍の渡航禁止のため、日本人研究者が現地調査を行うことができず、薬草の探索調査、現地の農村での農家の生活状況分析調査を行うことができなかった。 マオウの栽培実験については、ウズベキスタン共和国でのロックダウン等により、もっともよい季節に実施することができなかった。また、ウズベキスタンのカラカルパクスタン農業研究所で室内において、LED ライトを照射した発芽実験や生育試験を行い、発芽率を上げ健苗を量産する方法を検討する予定であったが、コロナ禍により大学への立ち入りが禁止となったため実施することができなかった。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
コロナ禍で現地に行くことができず、現地のロックダウンも伴い、研究が遅れている。
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Strategy for Future Research Activity |
ウズベキスタン共和国のカラカルパクスタン農業研究所において室内実験と栽培実験を行う。 夏に現地調査を行い、薬草の探索調査、現地の農村での農家の生活状況分析調査を行う。 これらの成果をもとに論文を執筆する予定である。
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