2022 Fiscal Year Annual Research Report
Tourism as tool for positive peace building - A case study on ecotourism in Central America
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20H04438
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Research Institution | Shizuoka University of Art and Culture |
Principal Investigator |
武田 淳 静岡文化芸術大学, 文化政策学部, 准教授 (00779754)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
小谷 博光 人間環境大学, 環境科学部, 講師 (50845360)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | ラテンアメリカ / 気候変動 / 先住民 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は、中米を中心としたラテンアメリカにおける安全保障と観光の関係性を明らかにするものである。これまでの研究を通して、研究地域における観光の担い手たちは、複数の職業を組み合わせることで観光業を成り立たせていることが分かってきた。すなわち、生業をもちながら、観光「も」行うという形態である。したがって、当該地域の観光の持続可能性を考える上では、農業をはじめとした生業の経済的安定をいかに確保するかという論点も重要になる。以上を踏まえた上で、本年度はコスタリカ(2024年2月 担当:武田)およびニカラグア(2023年3月担当:小谷)における現地調査を実施した。 具体的成果としては、観光産業にも大きな影響を与えるヒトとモノの移動に関して、地域のリーダーの視点から先住民の日常生活に与える影響についてまとめ、国際会議にて発表すると共に、論文として発表した【論文① *発表は2024年度に実施】。また、地域性がアグロツーリズムに与える影響を検討するため、選挙や汚職などが家庭菜園の継続性を妨げていることを報告した【発表①】。 *新型コロナウイルス感染症の拡大に伴い、2023年度は、2022年度・2023年度の2か年分の研究を進めた(そのため、いずれの年度も報告内容が一部重複している)。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
本研究の根幹を成す現地調査も問題なく実施ができ、新型コロナウイルス感染症による遅れを取り戻した(その結果、今年度は繰り越しをした2022年度と合わせて2か年分の作業を実施できた)。
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Strategy for Future Research Activity |
研究の最終年度となる2023年度は、研究の成果をまとめつつ、一般に向けたアウトリーチを行うことが目標である。具体的には、学会と共催のシンポジウムを開催する計画がある。
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