2022 Fiscal Year Annual Research Report
Research Related to the Formation Process of Ethnic Chinese Settlements on the Sea in the Malay Peninsula and the Transformation and Inheritance of Dwelling Culture
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20H04477
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Research Institution | Kobe Design University |
Principal Investigator |
長野 真紀 神戸芸術工科大学, 芸術工学研究科, 教授 (10549679)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
今村 文彦 神戸芸術工科大学, 芸術工学部, 名誉教授 (50213244)
宮代 隆司 神戸芸術工科大学, 附置研究所, 研究員 (80512540)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | 海上集落 / 移民 / 建築様式 / 土地利用 / 伝統慣習 / 宗族 |
Outline of Annual Research Achievements |
令和5年度は最終年度として、課題の発展的方向性を確認しながら現地調査および資料のまとめを行った。8月の現地調査では住居の実測を進め、前年度までの研究成果を居住者へ還元した。研究対象地は居住区と商業区に分けられるが、初めて商業区の住まいを対象にした調査が実施でき、今後の研究協力も確認できた。また、世界遺産地区のコアゾーンにある全12ケ所の歴史的施設を訪ね、建物の特徴や街の骨格、歴史を概観した。そして、対象集落に嫁いできた複数名の女性の出身地であり、婚姻や仕事で結びつきが深かったPerak州の海上集落(Kuala Gura、Kuala Kurau)を視察した。両集落とも河口の河岸に沿って住居や作業小屋が連続した配置で、海と適度な距離を持った暮らしが展開されていた。苦力に比べると漁師は生活が安定していたようで、しっかりとした造りの住居が多いが、社会的な上昇志向は薄く、ペナンの港湾地区とは異なる生活を見ることができた。 12月と3月の現地調査では、引き続き住居の実測、撮影、ヒアリングを行った。集落で最初に建造されたと言われている住居を訪問することができ、約130年間増改築が行われていない空間の原型を見ることができた。また、ヒアリングを通して空き家や廃墟が少しずつ増えていることが明らかになり、集落外に住居を持ち週末居住を取り入れた生活様式も複数世帯で確認できた。 最終年度のまとめとして研究会を2回実施し、集落配置図、住居平面図、連続立面図、拝天公の動画および歴史的変遷の記録、ヒアリング内容の集約、研究対象集落の歴史年表の作成を行った。そして、研究代表者と研究分担者のコアテーマに基づき、①住まいのかたち、②温湿度、温熱環境測定(一部)、③住まいの素材と色彩(一部)、④公司と伝統行事についてまとめた。
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Research Progress Status |
令和4年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
令和4年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(1 results)