2023 Fiscal Year Annual Research Report
Inter-brain interaction undertaking communication - hyper-scanning study by dual magnetoencephalographies
Project/Area Number |
20H04496
|
Research Institution | Hokkaido University |
Principal Investigator |
横澤 宏一 北海道大学, 保健科学研究院, 教授 (20416978)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
小野 弓絵 明治大学, 理工学部, 専任教授 (10360207)
齊藤 卓弥 北海道大学, 大学病院, 特任教授 (20246961)
豊巻 敦人 北海道大学, 大学病院, 助教 (70515494)
柳生 一自 北海道医療大学, 心理科学部, 教授 (90597791)
|
Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2024-03-31
|
Keywords | コミュニケーション / ハイパースキャニング / 脳磁計 / 言語 / 音楽 / 気分 / アバター / 脳間相関 |
Outline of Annual Research Achievements |
コミュニケーションは特に人類において発達した社会的行動の基礎をなす。本研究の第1の目的は、その神経基盤を明らかにすること、第2の目的はコミュニケーションに与える情動(快/不快)の影響をあきらかにすることであった。このため、脳磁計を2台、光ファイバーで連結したDual MEGを用い、コミュニケーション中の脳活動の同時記録(ハイパースキャニング)を実施してきた。 初年度(2020年度)は主に非言語コミュニケーションに着目した研究を実施し、2年目(2021年度)は、より明示的なコミュニケーションである交互発話と音楽的対話に伴う神経基盤の描出を実施した。3年目(2022年度)は、交互発話課題について、直前に気分誘導文を読ませることで気分(Mood)を変調させることを試みた。また、アバターがコミュニケーションに与える影響についての研究も実施した。 最終年度(2023年度)である本年度は、コミュニケーションに与える気分の影響が明らかとなり、ネガティブな気分の時に「相手の立場や状態を理解あるいは共感し、心的状態を推察して次の行動を予測する高次の機能(メンタライジング)」がより顕著に働くことを見出した。また、アバターを用いたコミュニケーション研究では、例えば女性は猫を連想させるといった先入観(予測バイアス)が視線追跡実験により明らかになった。これらの知見は、情動情報が欠落する情報端末を介したコミュニケーションや、アバターが多用されるオンラインコミュニケーションにおける指針を策定する基盤となる。さらに脳間の機能相関、因果解析も実施した。今年度は、言語コミュニケーションの成果を論文化(Cerebral Cortex)したほか、学会での招待講演(認知神経科学会)、シンポジウム開催(日本生体磁気学会)など、これらの成果を多くの学会で発表した。
|
Research Progress Status |
令和5年度が最終年度であるため、記入しない。
|
Strategy for Future Research Activity |
令和5年度が最終年度であるため、記入しない。
|