2021 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
20J13094
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Research Institution | Nagoya University |
Principal Investigator |
北川 悠梨 名古屋大学, 生命農学研究科, 特別研究員(DC2)
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Project Period (FY) |
2020-04-24 – 2022-03-31
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Keywords | 体温 / 繁殖 / ストレス / 中型反芻家畜 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究では、体温変動の、中型反芻家畜の環境への適応、また繁殖能力の生体指標としての妥当性の検討を目的とした。体温変動の概日リズム、またストレス性体温上昇を、ヒツジ、ヤギといった中型反芻家畜の腹腔内に温度ロガーを留置し計測することにより解析した。本年度は(1)西オーストラリア大学において得られたデータから、ヒツジにおいて気質に関与する一塩基多型(SNP)および行動テストに対するストレス反応がストレス性体温上昇、また体温変動の概日リズムに与える影響を前年度に引き続き調査し、加えて名古屋大学において、(2)エネルギー摂取量、スタンチョンによる行動制限がヤギの体温調節メカニズムに与える影響、(3)体温変動の概日リズムと卵胞発育の促進に不可欠である黄体形成ホルモン(LH)分泌動態との関連を調査した。 (1)西オーストラリア大学において得られた体温データの解析を進め、SNPはストレス性体温上昇に影響を与えない一方、行動テストにおけるストレス反応の強い個体においては、ストレス性体温上昇が強く現れることが示唆された。 (2)体温は、非行動制限群においてエネルギー摂取量の減少により低下した一方、行動制限群ではエネルギー摂取量による変化はなく、行動制限によるストレスは低エネルギー環境への適応を阻害する可能性が考えられた。 (3)体温変動の概日リズムの振幅と平均LH濃度、平均ベースラインLH濃度の間に負の相関が示された。 以上より、本研究において、家畜の環境への適応状態や健康状態の生体指標として深部体温の変動を利用するという概念を支持する新たな知見が得られた。
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Research Progress Status |
令和3年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
令和3年度が最終年度であるため、記入しない。
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