2021 Fiscal Year Research-status Report
Natural philosophy of the evolution of warfare and morality
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20K00019
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Research Institution | Nanzan University |
Principal Investigator |
中尾 央 南山大学, 人文学部, 准教授 (20720824)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2025-03-31
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Keywords | 戦争 / 道徳 / 考古学 / 人類学 |
Outline of Annual Research Achievements |
本年度は昨年度に引き続き,考古・人類学における戦争研究を批判的に検討することを予定していた.考古学に関しては,全時代・地域の網羅は不可能なので,先史狩猟採集民時代をよりよく把握できる地域・時期に限定して考察する予定であったが,特に本年度は北米アーカイック時代を対象として文献の収集・研究を行なった(Cybulski 1993. A Greenville burial ground: Human remains and mortuary elements in British Columbia coast prehistory, Ames & Maschner 1999 Peoples of the Northwest coast: Their archaeology and prehistoryなど).また,人類学については特にアフリカの農耕民・牧畜民(サンブルやダサネッチなど)を中心に,各種文献を検討することができた(遠藤貢 (編). 武力紛争を越える:せめぎ合う制度と戦略のなかで,重田眞義・伊谷樹一(編) 争わないための生業実践:生態資源と人びとの関わり,など).また,関連する心理学的研究についても,たとえば偏狭な利他性(parochial altruism)をテーマとしたいくつかの研究に当たり,一定の調査を進めることができた.本年度の成果については,『心理学評論』において論文として投稿しており,次年度以降に出版される予定である.
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
当初予定していた内容が概ね順調に遂行できたため.
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Strategy for Future Research Activity |
三年目には生物学,主に霊長類学における集団間闘争の研究を調査する.チンパンジーでは集団間で時折激しい争いが起きるが,こうした集団間闘争が,ヒトとチンパンジーの共通祖先に遡れる形質なのか(だとすれば,先史時代に戦争が行われていた可能性もより高くなる),各系統に分かれてから進化した形質なのかを検討する予定である.
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Causes of Carryover |
コロナ禍が理由で国内・国際学会への出席が叶わず,また一部予定していた調査の出張や文献整理が行えなかったため.
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Research Products
(3 results)
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[Journal Article] Population pressure and prehistoric violence in the Yayoi period of Japan2021
Author(s)
Nakagawa, T., Tamura, K., Yamaguchi, Y., Matsumoto, N., Matsugi, T., and Nakao, H.
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Journal Title
Journal of Archaeological Science
Volume: 132
Pages: 105420
DOI
Peer Reviewed
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