2022 Fiscal Year Research-status Report
中国語の談話標識における意味・機能変遷プロセスの解明
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20K00614
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Research Institution | Sophia University |
Principal Investigator |
HUANG Wanting 上智大学, 言語教育研究センター, 准教授 (40613154)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | 自然会話 / データベース構築 / 中国語 / 知識共有 / 相互行為 |
Outline of Annual Research Achievements |
●自然会話データベース整備:当初の予定通り、収録済みの映像データの文字化を継続して実施し、書き起こし及びチェック作業を含め、計9本のデータを完成させた。最終年度となる今年度も作業を引き続き進めている。
●研究の推進:先行して完成したデータを活用し、以下の研究を実施した。(1)結果表示の「所以」の会話参加者の相互行為における現れ方に着目した。とりわけ、会話参加者の間で知識の共有についてギャップが生じた場合、「所以」が疑問文と組み合わせて用いられる現象があることを考察した。今年度に入り、その現象は知識の共有状況、相互行為の調整・展開とどう関わるのかについて分析を進めている。(2)本研究の教育への応用可能性を試みた。上級中国語学習者向けの教材を、母語話者の日常的な使用により近づけるために、データべ―スに現れる母語話者の使用特徴を参照し、出現頻度の高い表現を教材編集時に取り入れることを試みた。12月に台湾の国立師範大学にて行われた華語文教学学会年会と国際学術会議にてオンライン発表を行い、海外の研究者から発表内容に対する関心を頂いた。その成果は学会の論文集にて掲載され、若手研究者論文賞を受賞している。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
2022年度は、新型コロナウィルス感染症による影響はあったものの、限られた範囲の中で対策を立てつつ研究を実施することができた。オンラインを通じて、国際学会で研究成果を発表し、海外の研究者からフィードバックを得られたことで、論文執筆へと繋がった。
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Strategy for Future Research Activity |
最終年度となる2023年度は、以下の研究活動を実施する予定である。 ・当初の予定通り、新しい会話データを収録せず、引き続き収録済みのデータから文字化作業を行うとともに、既存のデータによる緻密な分析を行うことで研究を進める。 ・引き続き国内外の会議や学術雑誌等で研究成果を公表し、国内外の研究者と議論を交わす予定である。
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Causes of Carryover |
新型コロナウィルス感染症の流行により、対面での学会参加ができなかったため、次年度に使用額が生じた。残りの使用額は、2023年度に収録済みのデータの文字化作業、学会の出張旅費、研究成果をまとめる際に必要となる物品費などに充てる予定である。
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Remarks |
若手研究者論文賞(2022年12月)
第21屆台灣華語文教學學會年會曁國際學術研討會(2022 International Annual Conference of Teaching Chinese as a Second Language)
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Research Products
(3 results)