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2022 Fiscal Year Research-status Report

認知特性により学習に困難を示す日本語学習者への支援体制構築に向けた基礎的研究

Research Project

Project/Area Number 20K00703
Research InstitutionInternational Christian University

Principal Investigator

武田 知子  国際基督教大学, 教養学部, レクチャラー (80409804)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 保坂 明香  国際基督教大学, グローバル言語教育研究センター, 特任助教 (40833116)
澁川 晶  国際基督教大学, 教養学部, インストラクター (60322327)
Project Period (FY) 2020-04-01 – 2025-03-31
Keywords日本語学習 / 躓き事例 / 指導事例 / 学習者支援 / 質問紙調査 / 聞き取り調査
Outline of Annual Research Achievements

本研究の目的は、何らかの認知特性によって日本語学習に躓いている事例とその指導事例を収集し、大学等高等教育機関における日本語学習者支援体制構築の一助とすることである。
2022年度は、2021年度に行なったオンラインフォームによる質問紙調査の結果を論文「日本語学習者の学習困難とその支援 : 調査結果から見えてきたもの」にまとめ、日本語教育学会学会誌『日本語教育』182号にて発表した。これにより、日本語学習において、学習者が抱える困難点とその指導方法について広く日本語教育関係者に知らせることができた。
さらに、2022年度は、質問紙調査対象者から協力を得、事例の聞き取り調査を行った。まず、聞き取り調査の質問項目を精査するために、2022年4月から6月にかけ、3名の日本語教員にパイロット研究を行った。パイロット研究の結果をもとに、聞き取り調査のためのインタビューガイドを作成した。
ガイドの作成と並行し、聞き取り調査対象者の絞り込みを行った。質問紙調査協力者のうち、聞き取り調査への協力が可で、かつこれまで5名以上の特別支援対象日本語学習者への支援経験がある教員16名に対象を絞った。16名の質問紙の回答を再度検討し、なかでも詳細な情報提供のあった11名に聞き取り調査の依頼をした。そのうち9名から調査協力が得られ、7月から8月にかけWeb会議ツールZoomを用いて、聞き取り調査を行った。調査により、約540分にわたる認知的な難しさを抱える日本語学習者への指導経験についてのデータを得ることができた。調査データは文字に起こし、質的分析のためのデータ整理までを完了することができた。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.

Reason

2022年度の研究計画は、日本語教育機関での聞き取り調査と分析の予定であった。
2022年4月から6月にかけ、聞き取り調査の質問項目を精査するために、3名の日本語教員を対象にパイロット研究を行った。パイロット研究の結果をもとに、聞き取り調査のためのインタビューガイドを作成した。
5月から6月にかけ、インタビューガイドの作成と並行し、聞き取り調査対象者の絞り込みを行った。質問紙調査協力者のうち、聞き取り調査への協力が可で、かつこれまで5名以上の特別支援対象日本語学習者への支援経験がある教員16名に対象を絞った。16名の質問紙の回答を再度検討し、なかでも詳細な情報提供のあった11名に聞き取り調査の依頼をした。そのうち9名から調査協力が得られた。
7月から8月にかけWeb会議ツールZoomを用いて、聞き取り調査を行った。
9月から10月にかけ、聞き取り調査の結果を文字に起こした。その後、質的分析を行うため、表計算ソフト、エクセルを用いてデータの整理を行った。

Strategy for Future Research Activity

2023年度の研究計画は以下の通りである。
①9名の聞き取り調査のエクセルデータの分析を、研究者代表者および研究分担者の3名各自で行う。
②分析結果を照らし合わせ、整理する。
③分析の過程で、必要があれば、追加の聞き取り調査を行う。
④分析結果をまとめ、研究会、学会にて報告を行う。

Causes of Carryover

次年度使用額が生じた理由は、聞き取り調査をWeb会議ツールを用いて行ったため、交通費の使用がなかったためである。また、2022年度の学会、研究会の多くがオンラインで行われたため、出張費の使用がなかったことももう1つの理由である。
2023年度は質的分析を継続して行う予定であるが、多様な側面から分析を行うため、分析のための参考書籍や分析ソフトなどの購入を検討している。

  • Research Products

    (1 results)

All 2022

All Journal Article (1 results) (of which Peer Reviewed: 1 results)

  • [Journal Article] 日本語学習者の学習困難とその支援 : 調査結果から見えてきたもの2022

    • Author(s)
      武田知子・澁川晶・保坂明香
    • Journal Title

      日本語教育学会

      Volume: 182 Pages: 80-94頁

    • Peer Reviewed

URL: 

Published: 2023-12-25  

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