2020 Fiscal Year Research-status Report
Development of an Online Writing System Using a Collaborative Learning Platform and Self-monitoring Functions for EFL Learners
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20K00782
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Research Institution | Tsuda University |
Principal Investigator |
久島 智津子 津田塾大学, 数学・計算機科学研究所, 研究員 (80623876)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
来住 伸子 津田塾大学, 学芸学部, 教授 (50245990)
廣森 友人 明治大学, 国際日本学部, 専任教授 (30448378)
山本 裕一 北海道大学, 情報基盤センター, 助教 (10240128)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | ライティング / 自律学習 / 協調学習 / eラーニング / 英語教育 / Bot |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究の目的は,大学生が目的に応じたライティング活動に従事し,自己モニター機能や学習者の相互作用を通じて,ライティング力の向上を支援するシステムを研究開発し,協調学習・自律学習における有効性を検証することである。本研究の特徴は,1) 仮想メンバーBot(ロボットエージェント)も含めて他者から学び合えるオンライン・フォーラムをベースとした参加者の共有領域(協調場)と個人領域を併せ持つシステム設計,2) 学習者による学習方法・学習熟達度の管理機能の設定,3) EFLの領域でのオンライン・フォーラムにおけるライティングの質的な研究の点である。2020年度は,システム内の学習ページの開発が主な課題であった。具体的に,上記の1),2)の機能を含むシステムのプラットフォーム,及びメタ認知を支援するBotの開発に着手した。 プラットフォームのデザインは,先行研究で開発したシステム(久島・岸・田近・来住・園田,2016)に準じるが,学習者がBotの利用を選択できる機能やログのダウンロード機能を付加するため,プログラムは全て一新することとした。具体的にシステム設計方針を次のように定めた。①学習ページの共有領域:2種類のBotの使用を学習者が選択できる。②学習ページの個人の学習領域:「ヒント」を「Connectors」へ変更し,データベースをconnectors(つなぎ語句)に関するものにする。③ユーザ属性別の設定機能を付加する。④教員が期間を指定して,学習者の入力内容(ログ)をダウンロードできるようにする。システム設計方針を定めた後,システムの開発は業者に依頼し,②については協力者の先生と共に複数の大学テキストから扱われている表現の分析を行った。システム開発終了後に基本となるプラットフォームを運用予定である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
協調学習(協調場)と個人学習の機能を併せ持つライティングシステムのプラットフォーム,及びメタ認知を支援するBotの開発は,2020年度3月までに終了する予定だったが,システム開発者の技能的な問題で完成の見通しが立たず,別のシステム開発業者に依頼することとなった。そのため,開発終了時期について3か月の遅れが生じている。
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Strategy for Future Research Activity |
交代したシステム開発業者と開発スケジュール計画を緻密に立てたため,システム開発は6月末に終了する予定である。開発がスケジュール通りに進むか,進捗状況の確認を随時行っていく。システム開発後は,2021年度中に所属学会で研究結果を発表できるように,7~8月に学生に運用してもらい,質問調査や産出物の分析を9月に行う。また,分担者や協力者の先生方にもシステムを利用してもらうよう働きかける。
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Causes of Carryover |
本研究を遂行する上での英語ライティングシステム開発費を計上していたが,システム開発の遅れで納品が2020年度3月末から2021年度7月末へと変更となった。そのため,2020年度で計上していたシステム開発費は2021年度で発生する予定である。また,2021年度はシステム開発に関連した物品費やシステム運用のための謝金,学会発表・論文執筆準備のための図書資料代も生じる。具体的に,図書資料代,データ分析用のパソコン,PC周辺機器等の購入費として460千円,システム開発に伴う業者への支払い,研究協力者への謝金として1200千円ほど使用する計画である。
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