2021 Fiscal Year Research-status Report
相互行為的社会言語学の知見に基づく英語インタラクション指導の実践的研究
Project/Area Number |
20K00849
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Research Institution | Kyoto Women's University |
Principal Investigator |
大谷 麻美 京都女子大学, 文学部, 教授 (60435930)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
大塚 容子 岐阜聖徳学園大学, 外国語学部, 教授 (10257545)
重光 由加 東京工芸大学, 工学部, 教授 (80178780)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | 英語教育 / インタラクション / コミュニケーション / 相互行為 / 英語会話 / 指導方法 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究の目的は、日本人の英語会話能力の向上のために、英語のインタラクション(相互行為)の指導方法を検討・考察し、その成果の検証を行うことである。
2020年度以来のコロナ禍により、至近距離での対面の会話が難しいこと、会話相手の若手留学生が日本国内にほとんどいないことで、データ収集を中断していることろである。そのため、研究計画は、予定通りには進んでおらず、大幅に遅れている。
21年度は、収集できているわずかなデータを用いて、「日本語と英語における話題終結の相互行為:ポーズの使用に焦点を当てて」(2022.3『京都女子大学人文論叢』)を執筆した。ここでは、これから行う実験会話の分析の際の着眼点となる話題終結部でのポーズの使用方法が、両言語でいかに異なるか、その相違が日本人学習者の英語会話を困難なものにしていることを指摘した。22年度に実施する予定の会話指導のパイロット授業において、重要な指導項目として取り上げることができ、実験授業をより深めることができる成果となっている。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
コロナ禍により、学生との対面での会話や指導が難しかったこと、実験会話の相手の留学生(若手で日本の文化をあまり知らない者である必要がある)を見つけることが困難であったため、実験授業を行うことができていないため。
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Strategy for Future Research Activity |
コロナの蔓延状況が下火になった時を狙い、実験授業を行う予定。特に22年度は外国人の入国制限が緩和されつつあるので、会話相手の留学生を探しやすくなると思われる。この機会を利用し、実験授業と会話データの収集を行うつもりである。
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Causes of Carryover |
コロナ禍によりデータの収集ができていないため、謝金などを使用できなかったため。また、国際、国内学会に出向くことができず、出張旅費などを使用しなかったため。
22年度は実験を行えそうなので、それにより謝金や文字化費用などを使用予定。また、場合によっては、研究年度を一年延長し、その際に、学会などに出向くことも可能となれば、学会出張費として使用したい。
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Research Products
(2 results)