2022 Fiscal Year Research-status Report
Social network analysis of foreign language learning environments
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20K00860
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Research Institution | Kindai University |
Principal Investigator |
荒木 瑞夫 近畿大学, 理工学部, 教授 (20324220)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
山本 佳代 宮崎大学, 多言語多文化教育研究センター, 准教授 (70438323)
川崎 典子 宮崎大学, 工学部, 准教授 (00775801)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | Virtual Exchange / 外国語学習環境 / 社会ネットワーク分析 |
Outline of Annual Research Achievements |
2022年度は、(a)昨年度行った質問紙調査とインタビュー調査に関して分析を行い、学会の研究会等で発表を行った。また、(b)海外の大学生とオンラインで行う協同学習Virtual Exchangeに関して、複数のクラスが参加する新たなプログラムを立ち上げて実施した上で、データ収集を行った。(a)については、地方国立大学にて行った質問紙およびインタビュー調査に関して、社会ネットワークの観点から分析・考察を行い、学会の研究会で研究発表を行った。学習者の英語学習の成功が、しばしば「教室外」の体験がターニングポイントとなる事例が多いことを指摘し、英語教室と「教室外」とのつながりを作る必要性について報告した。しかしながら、研究の過程で学習者は一般的にネットワークの形成にある程度の時間がかかることなどの理由により、今よりも長期的なデータの取得の必要性などが判明し、次年度も継続して調査とデータの取得を続けることとした。また(b)については、新たに近畿大学理工学部にて、台湾・インドネシアの大学の英語教室と日本側の英語教室計5クラスを結び、前期・後期に英語によるオンライン協同学習(Virtual Exchange)を実施し、のべ565名が参加した。日本側の1クラスにおいて参加者のやり取りと言葉と言語学習の気づきに関するデータを収集し、海外の参加者とのやり取りが多様な気づきをもたらすことを確認した。この新しいプロジェクトに関しても、参加者間のつながりと気づきとの関連を長期的に確認する必要が生じたため、次年度も調査を継続する。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
2022年度は、社会ネットワーク分析(SNA)の方法論の研究を進める過程で、より長期的なデータを取る必ようがあることが判明した。また英語によるオンライン協同学習(Virtual Exchange)の実施に関して、教育実践以外の要因でデザインを変える必要が生じ、その修正と実行に時間を要した。改めて実施に見通しがたったため、次年度に安定したデータ収集を目指す。
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Strategy for Future Research Activity |
2023年度は、データ収集を継続し、社会ネットワーク分析の観点からの分析を進める。またVirtual Exchangeも、より安定した運営形態のもとで、データ収集の継続を試みる。また、学会発表や研究会等で発表しフィードバックを得るべく準備を進める。
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Causes of Carryover |
新型コロナの拡大により、研究計画が当初より遅れ気味になっていることや、健康状態などによる研究分担者の作業の遅延などがあり、次年度使用額が生じた。 2023年度は、調査・データ収集および分析を進めるとともに成果発表も進め、その際の経費にあてる。また分析方法等の最新情報が得られる文献(書籍等)の購入を行い、かつデータ収集や分析、成果発表、教育介入で使用する教材作成に必要な十分な性能と機能を持つ機器等を購入する。
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