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2022 Fiscal Year Research-status Report

高度経済成長期に建設されたニュータウンの生活史-移住者も含めて-

Research Project

Project/Area Number 20K01212
Research InstitutionOchanomizu University

Principal Investigator

宮内 貴久  お茶の水女子大学, 基幹研究院, 教授 (10327231)

Project Period (FY) 2020-04-01 – 2024-03-31
Keywordsニュータウン / 高度経済成長期 / 団地 / 再開発
Outline of Annual Research Achievements

福岡市営弥永団地でのフィールドワークを行った。団地2区が再開発されていたため、引越前に廃棄された家具などの様子を参与観察した。廃棄前に南区柳瀬の買い取り業者に査定してもらい、買い取ってもらっていることが明らかとなった。廃棄されたのは買い取られなかった物であることがわかった。廃棄されていたのはDKで使用されていた食器棚、ふとん、タンスが多かった。新しい団地は狭いためこれらの不要な物が捨てられていた。42、44、45棟の解体の様子を参与観察した。1区の解体では窓、ドア、便器などが外されないまま解体されていたが、2区の解体ではまず畳、ふすま、ドア、便器が外されフローリングを剥がしていた。そして、窓枠を外してコンクリートと鉄骨のみの状態にしてから重機で解体していた。環境に配慮した解体に変化していた。
市営弥永団地より少し後に建設された市営団地の調査を行った。弥永団地は2DKが主流で3DKは3棟しかない。それに対して下山門団地、城浜団地では3DKが主流であり1970年以降は住宅政策が変更されたようである。この点に関して福岡市総合図書館で資料調査を行った。城浜団地は3DKが脂油流であることが確認できた。
春日市泉の弥永団地を参与観察した。分譲住宅では約7割の家が継続して居住していることを確認した。殆どの家が改築、増築していたが建築当初のままと推定される家が5軒確認できた。今後、聞き取り調査の実施が可能かどうか確認する。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

3: Progress in research has been slightly delayed.

Reason

新型コロナ渦、行動制限が緩和されフィールドワークを行えるようになった。しかし、高齢者からの聞き取り調査は万が一を考え差し控えている。このためフィールドワークは参与観察が中心となっている。

Strategy for Future Research Activity

フィールドワークを行っていく。弥永団地に住んでいた人たちからの聞き取り調査を行っていく。

Causes of Carryover

コロナ渦で計画していたようにフィールドワークを行うことが出来なかったため。

  • Research Products

    (4 results)

All 2023 2022

All Journal Article (4 results) (of which Peer Reviewed: 4 results,  Open Access: 1 results)

  • [Journal Article] 明治期から昭和初期までの福岡県の魚食と肉食-「民俗資料緊急調査」と「日本の食生活全集 聞書 福岡県の食事」を手がかりとして2023

    • Author(s)
      宮内貴久
    • Journal Title

      国立歴史民俗博物館研究報告

      Volume: 241 Pages: 25-46

    • Peer Reviewed
  • [Journal Article] 高度経済成長期からの福岡市における魚類の購入数量の変遷-全国と比較して2023

    • Author(s)
      宮内貴久
    • Journal Title

      国立歴史民俗博物館研究報告

      Volume: 241 Pages: 47-67

    • Peer Reviewed
  • [Journal Article] 1960年長崎市に住む新婚夫婦の生活記録-M家家計簿2023

    • Author(s)
      宮内貴久
    • Journal Title

      国立歴史民俗博物館研究報告

      Volume: 241 Pages: 285-330

    • Peer Reviewed
  • [Journal Article] 福岡市の葬祭業者の動向と地域密着型葬儀社の戦略と活動-山水社を事例として2022

    • Author(s)
      宮内貴久
    • Journal Title

      国立歴史民俗博物館研究報告

      Volume: 234 Pages: 311-336

    • Peer Reviewed / Open Access

URL: 

Published: 2023-12-25  

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