2023 Fiscal Year Annual Research Report
比較憲法論の世界的多様化時代における日本憲法研究の国際的再定位に関する総合的研究
Project/Area Number |
20K01295
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Research Institution | Hiroshima University |
Principal Investigator |
新井 誠 広島大学, 人間社会科学研究科(法), 教授 (20336415)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
岡田 順太 獨協大学, 法学部, 教授 (20382690)
小谷 順子 静岡大学, 人文社会科学部, 教授 (40359972)
横大道 聡 慶應義塾大学, 法務研究科(三田), 教授 (40452924)
徳永 貴志 和光大学, 経済経営学部, 教授 (50546992)
Serverin Simon 上智大学, 外国語学部, 准教授 (50817997)
木下 和朗 岡山大学, 法務学域, 教授 (80284727)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | 憲法 / 比較憲法 / 日本学 |
Outline of Annual Research Achievements |
【最終年度に実施した研究の成果】 本研究課題では、日本憲法研究に関する諸問題について海外に向けた発信を行うことで日本憲法研究の国際的理解を深めることをひとつの目的としてきた。そこで本年度も、各研究者がそれぞれの研究に基づき、日本語の他、英語あるいはフランス語による論文執筆あるいは研究報告を実施した。その結果、諸外国との間での日本憲法研究理解を深めるための研究交流ができた。加えて本年度は、日本憲法学や比較憲法学のあり方について、他国や他分野の研究者や、本研究課題の分担者ではない憲法研究者に話を聞き、意見交換をする機会を持った。具体例として、①アイルランドと日本との比較憲法学の方法についての意見交換をアイルランドの憲法研究者と行った(2023年11月)。②「憲法の正当性:その要因と効果」とする題目のもと、日本国憲法の特徴を政治学的に分析してきた政治学者による憲法研究に関する研究講演会を行った(2024年3月)。③本研究課題の研究代表者・分担者の複数人が参加した研究会において、ミニ座談会「比較憲法論の世界的多様化時代における日本憲法研究の今後のあり方について」を開催し(現状では原稿化はしていない)、同研究会に参加した別の研究者たちから本研究課題に係る意見聴取を行った(2024年3月)。 【研究期間全体を通じて実施した研究の成果】 本研究課題を通じて、日本憲法学の客観的認識の仕方にかかる様々な方法論を確認した。また、それらを踏まえて本研究は、従前の日本憲法学の前提となる固定化された比較方法論からの解放を促す契機となった。他方で、日本憲法研究の海外における再定位を意識した論文執筆や研究報告を英語その他の言語で行ったことで、日本憲法研究の内外における相互理解を進め、日本憲法研究の客観的認識を深めるとともに、日本憲法研究の国際的再定位に僅かながら寄与することができたと考える。
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Remarks |
研究分担者(2名)による本研究課題に関連する単著論文(各1本、合計2本)が、刊行予定であった書籍に掲載される予定にはなっているものの、出版事情により、現状において未刊行(ISBNも未設定)であることを申し添えたい。
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[Book] The 2022 International Review of Constitutional Reform2023
Author(s)
Luis Roberto Barroso & Richard Albert, ed. (以上、編者)、Satoshi Yokodaido(他の研究者3名とともに”Japan”(pp. 196-201)担当著者)、他著者多数)
Total Pages
344
Publisher
the Constitutional Studies Program at the University of Texas at Austin in collaboration with the International Forum on the Future of Constitutionalism 2023
ISBN
978-1-7374527-4-4