2021 Fiscal Year Research-status Report
The Role of Information Sharing on Business Collaboration and Generating Innovation
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20K01942
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Research Institution | Mejiro University |
Principal Investigator |
中村 裕一郎 目白大学, 経営学部, 教授 (00711813)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
相澤 鈴之助 富士大学, 経済・経営システム研究科, 准教授 (10764053)
岡田 英治 (米岡) 茨城キリスト教大学, 経営学部, 准教授 (70756965)
宮川 宏 専修大学, 経営学部, 准教授 (10744063)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | 情報共有 / 情報開示 / 財務情報 / 非財務情報 / 補完性 / 親和性 |
Outline of Annual Research Achievements |
本年度の研究では、企業間連携に関する意識調査として、予備調査と本調査を行った。 6月に一般社団法人ビジネスサポート花巻に対して「中小企業におけるイノベーション調査研究」への協力依頼を行う。本アンケート調査は、前年度中に設計した調査票を用いた予備調査であり、8月末までに協力依頼先団体に所属する中小企業20社から回答を得た。予備調査の結果から、調査票の見直しを行った。 11月には対象企業を全国に広げ、3つのエリアに対して本調査を実施し、2022年2月末までに回答を得た。意識調査の目的は、連携事業を行うにあたり、連携先企業の探索および選択を行う上で重視すること、どのような情報共有が必要であるかを把握することを中心とし、中小企業間での連携事業に対する意識を把握することである。意識調査の回答にはWebFAXまたはWebアンケートを用いている。 全国エリア版は、3260社に対して意識調査票を郵送送付し、回答依頼をした。意識調査回答数は、178件の有効回答が得られた。花巻エリア版は、180社に対して意識調査票を郵送送付し、回答依頼をした。意識調査回答数は、26件の有効回答が得られた。多摩エリア版は、立川商工会議所から協力が得られ、関係する「たま工業交流展」の出展社のうち90社に、意識調査への回答をメールで依頼した。意識調査回答数は19件の有効回答が得られた。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
前年度中に作成した調査票を用いた予備調査を実施したことから、全国を対象とした本調査の実施時期が予定よりも遅れた。プレ調査結果から修正した調査票を用いたことで、本調査において回答項目の入力ミス等は減少している。 現在は本調査結果に関しての統計的分析を実施しているが、コロナ禍の影響により、共同研究のメンバーが集まって検討する機会が失われており、オンラインミーティングツールを活用して定期的に打ち合わせを実施しているが、対面でのミーティングよりも効率が悪く、進捗の遅れの要因となっている。
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Strategy for Future Research Activity |
本調査の結果の統計的分析を進める。また、意識調査の結果から、企業間連携、アライアンスに関して特徴のある企業を抽出し、インタビュー調査を行う。 全国的な傾向と、花巻、多摩のそれぞれのエリアがどのような特徴や意識の差を持っているのかについての分析を行う。 アンケート調査を実施する前段階として行った、企業間連携、アライアンスに関する文献研究についてのレビュー論文を学会に投稿し、査読中である。
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Causes of Carryover |
コロナ禍等の影響により、研究対象である中小企業に対するインタビュー調査の実施が遅れたこと、年度後半には実施できる見込みであった共同研究のメンバーが集まって研究状況を確認することが依然としてできなかったことにより、旅費を中心に次年度使用額が生じた。 コロナ禍による行動制限も解除されたため、中小企業等に対するインタビュー調査や共同研究メンバーによる検討会を実施し、研究を完了させる。
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Research Products
(1 results)