2022 Fiscal Year Annual Research Report
The Role of Information Sharing on Business Collaboration and Generating Innovation
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20K01942
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Research Institution | Mejiro University |
Principal Investigator |
中村 裕一郎 目白大学, 経営学部, 教授 (00711813)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
相澤 鈴之助 秀明大学, 総合経営学部, 准教授 (10764053)
岡田 英治 (米岡) 茨城キリスト教大学, 経営学部, 准教授 (70756965)
宮川 宏 専修大学, 経営学部, 准教授 (10744063)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | 中小企業 / 企業間連携 / 補完性 / 親和性 |
Outline of Annual Research Achievements |
中小企業は経営資源の限られた組織であり、新規技術の開発や新規事業に単独で取り組むよりも、企業連携を行うことで新規技術の開発や新規事業に取り組むことが可能となる。現在では中小企業が連携事業に取り組む例が増加していると考えられ、中小企業の連携事業に対して、動機やマネジメントの視点で多くの研究がなされてきた。しかし、相手企業をどのように探索しているのか、探索すれば良いのか、どのような情報を探索しているのか、探索すれば良いのかといった視点での研究が不足している。 そこで、現在の中小企業間連携ではどのような情報を重視して連携先企業を選択しているのか明らかにすることを目的として事前ヒアリングや予備アンケート調査を行い、その結果を元に対象企業の経営資源の補完性と企業間特性の親和性の2軸による調査を行うためのアンケートを設計・作成し、調査を行った。調査結果から以下が明らかとなった。 約4割企業が経営状況や保有技術についてよく知っていた。また連携前の行動としては、8割以上の企業が相手企業を訪問し、6割以上の企業が経営者との個別コミュニケーションを行なっている。 連携事業の発案企業が連携先企業を探索する上で重要とする情報・場に関しては、経営者団体や支援組織によるコーディネートに関して重要でないとする回答が多い一方、展示会や紹介は重要とする回答が多い。また、以前の受発注結果を重要としている。 連携先企業の選択する上で重要とする情報について、経営資源の補完性の面では、相手企業の保有技術について重要とする回答が多く、発案企業では実際に発注を行うことが多い。企業間特性の親和性では、連携事業の発案企業かどうか、どの連携段階かにかかわらず、相手企業の社長の経営意識、相手企業の将来像、相手企業所属の人材を重要とする回答が多く、因子分析においても企業間特性の親和性が寄与率の高い因子として現れている。
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Research Products
(3 results)