2023 Fiscal Year Annual Research Report
Action Research on Building the ICT Learning Support System toward Immigrant Children
Project/Area Number |
20K02077
|
Research Institution | Ritsumeikan University |
Principal Investigator |
小澤 亘 立命館大学, 産業社会学部, 教授 (30268148)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
岡本 尚子 立命館大学, 産業社会学部, 准教授 (30706586)
楠 敬太 大阪大学, キャンパスライフ健康支援・相談センター, 特任研究員(常勤) (70770296)
今枝 史雄 大阪教育大学, 教育学部, 講師 (70824118)
|
Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2024-03-31
|
Keywords | 多言語DAISY教科書 / グローバル支援ネットワーク / アクション・リサーチ / 外国にルーツを持つ児童生徒 / 帰国児童生徒 / 日本語教育 / 母語教育・母語保持 / ICT |
Outline of Annual Research Achievements |
サンパウロ大学と連携し、多言語DAISY教科書30単元のポルトガル語合成音声を肉声録音に入れ替えた。また、キーワードをポルトガル語と日本語の対照表としてまめた「ことばの学び」を付加した(2023年9月)。その後、10月~12月に、同教科書を使用している地域の教育委員会に対して、広報活動をメール・FAXによる資料送付にて実施した。 サンパウロ大学側の事情のため、最終年度は、日本語教育における多言語DAISY教科書の活用実験はできなかったが、サンパウロ大学哲学・文学・人間科学部における日本語・日本文学講座での2024年度からの本格的活用に向けて、大学内調整を完了した。併せて、同大学スペイン語教育部門との連携を進め、2024年度には、ポルトガル語版に加えて、スペイン語版の多言語DAISY教科書の提供に目途がついた。 教科書出版会社に対して、プロジェクトについて報告するともに、従来の提供方式(ファイルダウンロード、再生ソフトで読解)では、利用者の増加が見込めないことから、ブラウザーでファイルを直接再生できる方式に変えることについて了解を得た。さらに、2024年度以降、中国語版の制作も進め、日本語指導が必要な児童生徒のおよそ6割のカバーを目指すことになった。 日系ブラジル人児童生徒に対するICT学習支援の実践研究を引継ぎ実施した。大阪市の公立小学校2校をフィールドとして、支援対象児童生徒の特長に則して、一つの学校では、(多言語)DAISY教科書や既存学習アプリ活用して支援実践を、また、もう一つの学校では、OMELET「つくるんです」と既存学習アプリを活用して支援実践を実施した。年度末には、読み能力検査(視線追尾検査、STRAW、レーブン色彩マトリックス検査、DEM検査、ATLAN語彙検査、自尊心検査)を実施し、アセスメントを行った。これらについては、後日、成果報告していく予定である。
|
Research Products
(2 results)