2022 Fiscal Year Research-status Report
Development of sex education program using portfolio for children in need of social care
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20K02258
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Research Institution | Kawasaki University of Medical Welfare |
Principal Investigator |
若井 和子 川崎医療福祉大学, 保健看護学部, 教授 (60584133)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
谷野 宏美 川崎医療福祉大学, 保健看護学部, 准教授 (20390247)
荻野 真知子 川崎医療福祉大学, 医療福祉学部, 助教 (60847945)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | 性教育 / ポートフォリオ / 社会的養護 / 児童養護施設 / 対人関係 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は、ポートフォリオを用いた性教育プログラムが社会的養護を必要とする児童の対人関係形成能力に及ぼす影響を明らかにすることを目的としている。性教育プログラムは小学4~6年生を対象に隔月1回、計2回(第1回目:「いのちの誕生」、第2回目:「大切な心とからだ」)を実施する。 令和4年度は、令和2~3年度に引き続き、新型コロナウイルス感染症拡大防止のため、児童養護施設訪問の自粛期間を延長しなければならない状況となった。そのため、性教育レクチャーを実施できたのは1施設のみであった。研究協力が得られた施設への感染対策を万全にし、大学院生にはタイムスケジュール、会場レイアウトを配布し、説明を行うことで自分の役割をイメージしてもらった。また、前年度の課題であった既存の尺度の文言が一部の児童に理解できない箇所について、研究メンバーおよび大学院生が質問紙内容を把握し、説明を求めた児童に対して個別に対応を行い、アンケートの回答および性教育レクチャー実施、片付けまで、施設内滞在時間1時間を目途とした。 今後の研究展開として、児童養護施設への訪問が可能となり次第、長期休暇期間以外(土曜日、日曜日、祝日、または平日の夜間)についても性教育プログラムの実施日として検討する。また、分担研究者を1名追加し、メンバー同士の日程調整および、施設側とのレクチャー実施日を決定し易くし、レクチャー実施回数を増やし、データ回収数を確保することに努める。令和5年度5月8日より新型コロナウイルスの感染症法上の位置づけが、季節性インフルエンザと同じ「5類」感染症に移行したが、本研究活動は、川崎学園新型コロナウイルス感染対策の行動ルールに準じて継続する。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
当初の計画では、2021年年度・2022年度の2年間で中国地区・近畿地区にある児童養護施設を12~16ヵ所訪問し、性教育プログラム実施と質問紙調査を行う予定であったが、実際に訪問できたのは3施設であり、データ回収数が僅かなため、遅れているといえる。
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Strategy for Future Research Activity |
児童養護施設への訪問が可能となり次第、研究協力の同意が得られた施設長に相談して、長期休暇期間以外(土曜日、日曜日、祝日、または平日の夜間)可能な日程の候補を先に挙げて、スケジュールを早目に検討する。研究分担者全員がレクチャーを担当できるようにし、活動可能な日数を増やす。
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Causes of Carryover |
予算請求した助成金を計画通り執行できていない理由は、新型コロナ感染症拡大防止に鑑み、児童養護施設への訪問を自粛したため、旅費と人件費を使用しなかった。 令和5年度は、研究分担者増員、対象とする児童養護施設を県内・県外に増やし、今年度交付の交通費、人件費に併せて令和4年度に使用する予定であった旅費、人件費を使用する計画である。
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