2022 Fiscal Year Research-status Report
体操教具「木銃」の教育社会史研究-学校・地域・企業の連携と子どもの「学び」-
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20K02472
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Research Institution | Kyushu University |
Principal Investigator |
佐喜本 愛 九州大学, 基幹教育院, 准教授 (90552216)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | 兵式体操 / 小学校 / 軍隊 / 木銃 / 教材 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究の目的は、戦前日本の小学校で使用された体操教具「木銃」という「モノ」に着目し、学校と地域住民、企業(教材・教具等)、軍隊との連携の具体的な構造を明らかにし、その連携・協働のもとに展開された学校教育における子どもの学びの実相を明らかにすることにある。2020年度以降新型コロナウイルスの感染拡大のため調査が制限されており、2022年度もその影響を受けたため、予定していた兵庫・大阪、京都への資料調査が実施できず限定的な研究活動にとどまった。 本年度は、第一に前年に引き続き第一に国立国会図書館デジタルアーカイブ、国立公文書アジア歴史資料センターの公開史料、地方公立図書館の史料調査、史料請求サービスを最大点活用し、史料収集に努めた。第二に上記史料及び、2020、2021年度に古書店等で収集した該当時期における各地方の教育会雑誌等の関連資料の整理・分析を行った。 本年度は、特に実銃払い下げに関連した小学校と軍隊との関連性に重点を置き、小学校のみならず中学校、師範学校への学校体操用銃器払下に関する史料のデータベース化を進めることができた(「体操用銃器払下の件」(「壱大日記」明治38~43年))。加えて教育会雑誌における木銃を含む教材関係の広告、記事の目録化の作業を行った。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
2022年度は、資料調査のための出張を実施できず、最終年度に予定していた研究調査が進まなかったため。
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Strategy for Future Research Activity |
新型コロナ感染症の影響も落ち着き、ようやく調査出張が可能な環境になった。 これまで実施できなかった各地域(大阪、京都、東京)の調査を可能な限り実施することで挽回し、最終年度として成果をまとめたい。
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Causes of Carryover |
研究費の大部分を占めている調査出張がコロナ禍のため実施することができなかった(当該図書館の利用制限等を含む)。加えて学年途中に大学を異動することとなり、イレギュラーな業務が増えたことにより、効率よく調査出張に出向く時間を確保することができなかったため。
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