「チームとしての学校」を担う教員に求められる資質・能力を構成する概念に関する研究

2020 Fiscal Year Research-status Report

• Project/Area Number: 20K02487
• Research Institution: Ehime University
• Principal Investigator: 高橋 平徳 愛媛大学, 教育・学生支援機構, 准教授 (90612200)
• Project Period (FY): 2020-04-01 – 2024-03-31
• Keywords: チームとしての学校 / 教員に求められる資質能力 / 専門職連携教育 / IPE / 専門職連携実践 / IPW / 連携からの学習

Outline of Annual Research Achievements

本研究「「チームとしての学校」を担う教員に求められる資質・能力を構成する概念に関する研究」は、「チームとしての学校」を運営していく上で、それを中核として担う教員に求められる資質・能力というものが、いかなる概念から構成されているのかを、他の学問領域を含めた先行研究や、これまでの中教審答申や提言等の検討、学校内外の人材と連携・協働している教職員に対するインタビュー調査を実施し分析することによって明らかにすることを目指している。
20年度は様々な文献検討により先行研究の整理に取り組み、コミュニケーション力、チームワーク力、リーダーシップ力といった運営者としての資質能力、状況認識力、意思決定力といった企画者のとしての資質能力、連携マインドや省察力といった実践者としての軸となる資質能力、組織内調整力、組織間調整力といった所属する組織の一員としての資質能力などを、「チームとしての学校」を担う教員に求められる資質・能力を構成する要素として浮かび上がらせることができた。
あわせて、「チームとしての学校」を実施している自治体主催の実践報告会への参加や、学校内外の人材と連携・協働している教職員に対するインタビューの実施等計画を複数立てていたが、あいにく新型コロナウイルス感染症拡大防止対策の観点から、参加や実施を中止せざるを得ない状況であった。
今後は遠隔での報告会等への参加や、遠隔でのインタビューの実施など様々な新しい方法も活用して研究の達成を目指していく。

Current Status of Research Progress

2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.

Reason

新型コロナ感染拡大防止のため、実践報告会への参加やインタビュー実施については滞ってはいるが、20年度の当初計画の通り、文献検討、先行研究の整理を一定程度進めることができた。そのため、現時点ではおおむね順調に進展していると自己評価する。

Strategy for Future Research Activity

文献検討、学会報告・論文化を目指した検討に関しては、調査研究を活かしながら進めていく。その調査研究に関しては、新型コロナ感染拡大防止について今後も予断を許さない状況となっているが、遠隔での報告会等への参加や、遠隔でのインタビューの実施など様々な新しい方法も活用しながら研究の達成を目指していく。

Causes of Carryover

文献の購入に物品費を執行したが、「チームとしての学校」を実施している自治体主催の実践報告会への参加や、学校内外の人材と連携・協働している教職員に対するインタビューの実施等計画を複数立てていたが、あいにく新型コロナウイルス感染症拡大防止対策の観点から、参加や実施を中止せざるを得ない状況であったため、旅費や、インタビュー文字起こし等の人件費・謝金の執行が滞ったため次年度使用額が生じている。今後は、旅費の執行については未だ不透明ではあるが、遠隔でのインタビューの実施等で人件費・謝金等を執行しつつ研究の達成を目指していく。