• Search Research Projects
  • Search Researchers
  • How to Use
  1. Back to project page

2020 Fiscal Year Research-status Report

エピソード記録のための評価指標の開発-保育の質向上に繋がる「10の姿」の活用-

Research Project

Project/Area Number 20K02635
Research InstitutionJissen Women's University

Principal Investigator

井口 眞美  実践女子大学, 生活科学部, 准教授 (60550796)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 近藤 幹生  白梅学園大学, 子ども学部, 教授 (80389981)
内山 隆  北海道教育大学, 教育学部, 教授 (40389648)
Project Period (FY) 2020-04-01 – 2023-03-31
Keywords10の姿 / 保育の質 / 評価指標 / 保育の評価
Outline of Annual Research Achievements

2020年度は保育現場の調査研究が進んでいなかったが、2020年度後半は、コロナ禍における保育の現状と課題について、文献を中心とした調査を行った。コロナ禍における保育の現状と保育者が抱える困難さ、子どもの育ちに関する課題について、アンケートに基づいて調査された先行研究を追っている。
また、e‐ポートフォリオ(デジタル保育記録)の活用等、コロナ禍で新たに見出された保育の在り方についても研究を進めた。e‐ポートフォリオに関しては、イタリアのレッジョ=エミリア保育やニュージーランドのラーニングストーリーや国内の保育実践を参考に、日本の保育を的確に記録できる方向を探っている。
幼稚園教育要領に示された「幼児期の終わりまでに育ってほしい姿(=10の姿)」に基づいた保育評価のあり方を研究してきたが、2020年度の保育現場では、保育内容の変更を強いられた部分も多かったため、10の姿の達成度にも例年とは異なる様相が予想される。先行研究でも、10の姿のうちの5項目「社会生活との関わり」のうち、地域社会との繋がりに関しては、ほとんど経験ができていないという実態が明らかになっている。具体的には、保護者との連携、地域の高齢者らとの交流等の機会が激減していることが挙げられる。
その他、「協働性」等、幼児期に求められる経験の保障をするために、以前とは異なる少人数での保育を実践する等の変更を行っている。
このように、コロナ禍での保育によって、保育者らは、これまでの保育から転換が迫られている。それだけに、保育の質を見直すための保育指標が一層求められると考えている。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

3: Progress in research has been slightly delayed.

Reason

コロナ禍において、まず、海外や都外への調査研究が全く行えなかった。
また、保育現場での観察調査も実施することができなかったため、調査データの収集が予定よりも遅れている。
2021年度は、保育現場での調査を行い、遅れを挽回したいと考えている。

Strategy for Future Research Activity

2021年度には、2020年度に実施した文献調査を踏まえ、保育現場でのアンケート調査と保育記録の分析調査の2つの調査を行う。
①保育現場でのアンケート調査では、コロナ禍における保育で実施が困難であった内容、例年通り実施できた内容について調査する。更に、保育の結果としての子どもの育ちは例年通りと捉えているかどうかについて「10の姿」の各項目に即して調査する予定である。
調査結果を踏まえ、10の姿の視点から見て、コロナ禍の保育がどうであったかを評価し、コロナ禍における保育の現状と課題を明らかにする。
②保育者が作成した保育記録(エピソード記録)から、年齢ごとに「10の姿」に至るまでの具体的な子どもの姿を分析する。その成果を踏まえ、2022年度には、「10の姿」に基づいた保育の評価指標の開発を行う。
なお、保育現場での調査に関しては、すでに複数の保育現場から承諾を得ており、実施が可能な状況となっている。

Causes of Carryover

2020年度には、コロナの影響で、計画していたニュージーランド、北海道、京都・大阪等、国内外への調査に赴くことができなかった。
2021年度には、未実施であった研究分担者(北海道教育大学 内山隆)の研究フィールドである北海道の保育施設への調査を実施する。その他、2020年度に実施できなかった都外(京都・大阪)へ調査のための出張を計画している。
上記の調査に本格的に着手するため、データ記録用の機器の購入も計画している。

  • Research Products

    (1 results)

All 2020

All Presentation (1 results)

  • [Presentation] 「幼児教育における『eポートフォリオ』の可能性と今後に期待すること-「10の姿」に関する調査を踏まえて考える- 」2020

    • Author(s)
      井口眞美
    • Organizer
      日本乳幼児教育学会 シンポジウム

URL: 

Published: 2021-12-27  

Information User Guide FAQ News Terms of Use Attribution of KAKENHI

Powered by NII kakenhi