2023 Fiscal Year Annual Research Report
子ども達の睡眠障害の環境要因:出生コーホート調査による解析
Project/Area Number |
20K02660
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Research Institution | Doshisha University |
Principal Investigator |
渡部 基信 同志社大学, 研究開発推進機構, 嘱託研究員 (30649306)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | 睡眠 / 睡眠ログ / ウェアラブル生体センサー / 学童期 / エコチル調査 |
Outline of Annual Research Achievements |
小学生の睡眠生活リズムの実態およびその関連要因を明らかにする目的で、調査を実施した。現在までの参加者126名(男児63名、女児63名)の解析を行った。参加児の平均の夜間睡眠時間は9時間18.8分(SD 24.3分)だった。14日間の調査では、朝自分で起きた(自然覚醒)が半分以上(8回以上)の群と7 回以下の群に分類して解析(Fisherの正確確率検定)を行った。1日の睡眠時間については2群に差は認められなかった。生活のリズムと朝の自然覚醒についても解析してみた その中でTVの視聴時間やスマートフォンの使用時間と自然覚醒についても解析を行ったところ、TVの視聴時間については自然覚醒8回以上の群と7回以下の群では統計学的な差が 認められた。ただ自然覚醒が多い群(8回以上)の群が、TVの視聴時間が短いと結論するには至らず、8回以上の群でも3時間以上TVを見ている児が多い結果で あった。さらにスマートフォンの使用時間と自然覚醒との関係を調べたところ、自然覚醒8回以上と7回以下の群では使用時間に有意な差が認められた。8回以上 の群では0時間が最も多く2時間以上が最も少なくなっていました。一方、7回以下の群では0時間は少なく2時間以上が最も多くなっていた。スマートフォンの使 用と子ども達の睡眠リズムとの間の関連が示唆された。 参加者のうち Silmee(ウェアラブルセンサー)実施者は 56名(2020年度:17名, 2021年度:35名, 2022年度:4名)だった。Silmee協力者の睡眠ログから算出した平均起床時刻は 7:02 ± 0:53、 平均就床時刻は 21:48 ± 1:06であった。現在は、slimeeで記録されたデータをもとに、副交感神経系活動と活動量から睡眠の質を定量化し、そのデータを元に、TVやスマートフォンに関する睡眠への影響について解析を進めている。
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