2020 Fiscal Year Research-status Report
就学前の医療的ケア児と家族を支援するシステムの基盤構築に関する調査と研究
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20K02718
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Research Institution | Kawasaki University of Medical Welfare |
Principal Investigator |
笹川 拓也 川崎医療福祉大学, 医療福祉学部, 准教授 (00413518)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
入江 慶太 川崎医療福祉大学, 医療福祉学部, 講師 (10508972)
岡正 寛子 川崎医療福祉大学, 医療福祉学部, 講師 (20410938)
森本 寛訓 川崎医療福祉大学, 医療福祉学部, 講師 (40351960)
橋本 勇人 川崎医療福祉大学, 医療福祉学部, 教授 (50341144)
松本 優作 川崎医療福祉大学, 医療福祉学部, 助教 (50826542)
荻野 真知子 川崎医療福祉大学, 医療福祉学部, 助教 (60847945)
末光 茂 社会福祉法人旭川荘(総合研究所特別研究部門), 特別研究部門, 所長 (80235837)
藤澤 智子 川崎医療福祉大学, 医療福祉学部, 講師 (80368729)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | 医療的ケア児 / 未就学児 / 保育・療育・医 療・福祉・教育の連携 / 切れ目ない支援 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究では、近年、医療的ケア児が増加傾向のなか、保育所等での保育の需要も拡大している。しかし実際には、受入れ態勢が未整備の状態で、かつ医療的ケア児とその家族を地域社会で支援していくには、多職種間の連携強化が重要な役割であるが、連携の強化には至っていない。そこで①NICU等に入院中から在宅移行時の現状把握のための聴き取り調査とアンート調査を実施、②医療的ケア児を受け入れている保育現場において保育士及び家族への聞き取りを実施、③保育所以外の支援組織への聞き取り調査を実施する。そしてこれらの結果を基に、④医療的ケア児と家族への支援のあり方を多角的に分析し、保育・療育・医療・福祉・教育が連携した安全な医療的ケア児の支援体制の基盤について明らかにし、望ましい支援システムの構築を目指すことである。 その第一段階として、2020年度の研究計画では、文献研究を中心に「就学前の医療的ケア児とその家族の支援に関する文献レビュ-」を計画しており、過去の先行研究から未就学児の医療的ケア児の支援に関する項目を抽出、整理し、さらに学会発表、論文執筆を行う予定であった。しかし、新型コロナウイルスの感染拡大に伴い、大学の休校措置、また休校期間中に、授業再開に向けてのオンライン授業の準備等を行うと同時に、新入学生、在学生への対応等といった大学内の業務が大幅に増加したことで、研究分担者と打合せする機会も設定できず、研究を進めることができなかった。そのため2021年度は、先行研究の分析を行うとともに、新型コロナウイルスの感染状況をみながら調査の準備等を行っていく予定である。 また本研究を進めていく前段階として、2020年に「医療的ケア児とその家族へのインクルーシブな支援の実際と課題―保育園を利用する医療的ケア児のケーススタディ―」というタイトルで川崎医療福祉学会誌に投稿。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
新型コロナウイルスの感染拡大に伴い、大学の休校措置、また休校期間中に、授業再開に向けてのオンライン授業の準備等と同時に、新入学生、在学生への対応等、大学内の業務が大幅に増加及び煩雑化に伴い、研究分担者と打合せする機会も設定できず、研究を進めることができなかった。
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Strategy for Future Research Activity |
2020年度に計画していた「就学前の医療的ケア児とその家族の支援に関する文献レビュ-」が新型コロナウイルスの影響で実施できていない。 そのため、2021年度は、「就学前の医療的ケア児とその家族の支援に関する文献レビュ-」を行い、2021年度計画の「周産期母子医療センター及び小児総合医療施設・子ども病院への調査」の準備を行う予定であるが、現在のような新型コロナウイルスの感染拡大の継続、さらには今後の感染状況によっては、調査対象及び調査方法を見直す必要性も出てきている。
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Causes of Carryover |
2020年度に計画していた(研究①)「就学前の医療的ケア児とその家族の支援に関する文献レビュ- 」が新型コロナウイルスの感染拡大に伴い行えていないので2021年度に行うため。2021年度計画は(研究②)「周産期母子医療センター及び小児総合医療施設・子ども病院への聴き取り調査とアンケート調査」計画しており、実際に病棟で医療的ケア児を担当した経験をもつ病棟保育士へ、退院に向けた支援や退院後の関わりについての聴き取り調査とアンケート調査を予定している。 旅費及び謝金については、2021年度に行うインタビュー調査のための旅費・謝金、アンケート調査時の謝金、また調査結果データを整理・入力する作業について計上。
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Research Products
(1 results)