2022 Fiscal Year Annual Research Report
家庭科教育における家庭や地域との連携,協働を促す支援プログラムの開発研究
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20K02811
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Research Institution | Hiroshima Bunka Gakuen University |
Principal Investigator |
梶山 曜子 広島文化学園大学, 学芸学部, 講師 (50781259)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
鈴木 明子 広島大学, 人間社会科学研究科(教), 教授 (90220582)
正保 正惠 福山市立大学, 教育学部, 教授 (00249583)
村上 かおり 広島大学, 人間社会科学研究科(教), 教授 (80229955)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | 家庭科教育 / 地域連携・協働 / 手仕事体験 / 家政教育 / 生活技能教育 / 家庭教育支援 / 子育て支援 / 異世代交流 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究では,大学と高等学校とが連携し,家庭科教育の視点から,地域の子育てする親と子を対象とした手仕事体験プログラムの教材や指導方法を開発,運営実施し,その効果を検証することを目的とした。 最終年度である2022年度は,一般化を目指すために地域を東広島市から三原市に変更し,三原市にある高等学校人間福祉科の生徒と同地域にある子ども図書館及び児童館と連携し,地域人材育成の視点から,「家庭」に関する専門科目において手仕事体験活動を取り入れ,コロナ禍においてその講座を高校生が地域で運営・実施することを通して得られた学習効果について検証を試みた。手仕事体験の教材としては,「ままごとキッチン」を検討し,「家庭」に関する専門科目である2年生対象の「子どもの発達と保育」と3年生対象の「課題研究」に取り入れた。「ままごとキッチン」教材を「家庭」に関する専門科目に取り入れたことや手仕事体験講座の実践を通して,高校生は子供だけでなく,保護者との交流の意欲・関心が高まり,保護者の子に対する思いや自分達の想像以上の子供の力への気づきが伺え,地域で保育に携わる人材育成につながる可能性が示唆された。 保護者や連携した地域施設の関係者は,「ままごとキッチン」が子供の成功体験,創造性や主体性の育成につながり,家庭に帰ってからの遊びの継続,発展や家族のコミュニケーションの促進につながるという教材としての利点と他者との交流が困難なコロナ禍における貴重な異世代交流の場や機会としての利点の2つの視点で意義を見出していた。コロナ禍で高校生が親と子の手仕事体験講座を実践することの有用性が示唆された。 その成果と課題を日本家庭科教育学会中国地区会共同研究報告書の「コロナ禍における家庭科の授業」の中でまとめ,研究期間全体を通した成果や実践した講座の様子などはHP(itohariwa.net)で発信した。
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Research Products
(4 results)