2023 Fiscal Year Annual Research Report
初年次教育は学生の汎用的技能の育成にいかに寄与しうるか?IRの視点からの検証
Project/Area Number |
20K02943
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Research Institution | Ishikawa Prefectural University |
Principal Investigator |
澤田 忠幸 石川県立大学, 生物資源環境学部, 教授 (50300447)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
垣花 渉 石川県立看護大学, 看護学部, 教授 (60298180)
石川 倫子 石川県立看護大学, 看護学部, 教授 (80539172)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | 汎用的技能 / リテラシー / コンピテンシー / キャリア意識 / 大学適応感 |
Outline of Annual Research Achievements |
2023年度は,本研究プロジェクト最終年度にあたり,3年生(2021年度入学生)を対象として,前期終了時に,学生調査と汎用的技能のアセスメントテストであるPROG(Progress Report on Generic Skills)テストを実施した。 本年度調査対象者は,コロナ禍2年目の2021年度入学生にあたり,昨年度の調査に続き,コロナ禍で入学した学生の追跡調査第2コホートとして位置づけられる。本年度より,新型コロナウィルス感染症の感染症上の区分が第5類に変更となり,コロナ禍以前のキャンパスライフが戻りつつあるものの,学生生活の大半にわたりコロナ禍による様々な制約を受けた学年度といえる。 学生調査については,3年前期終了時に,①キャリア意識および②大学適応感についてオンライン調査で実施した。また,PROGについてもオンライン受験で実施した。 そのうえで,これまでの調査結果(2020年度~2022年度)も踏まえ,学生調査で測定された①キャリア意識ならびに②大学適応感の各側面,③PROGで測定された汎用的技能の習得度に,1年次と3年次で変化が見られるのかについて検討をおこなった。また,3年次の汎用的技能の習得度および学業成績(e.g. GPA)とキャリア意識,大学適応感との関連についても検討をおこなった。 加えて,本プロジェクト期間は,コロナ禍による制約も研究結果に影響を与えている可能性が否定できない。そこで,2023年度入学生を対象として協同的な学びを基盤とする初年次教育の授業を継続して実施し,2022年度と同様に入学時および1年生前期終了時の学生調査とPROGを実施することで,コロナ禍以前,コロナ禍,コロナ収束後の比較検討にも着手した。
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