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2020 Fiscal Year Research-status Report

大学教育環境で育まれるキャリア形成マインドが企業参入・適応過程にもたらす機能解明

Research Project

Project/Area Number 20K02956
Research InstitutionKyushu Sangyo University

Principal Investigator

小田部 貴子  九州産業大学, 基礎教育センター, 講師 (80567389)

Project Period (FY) 2020-04-01 – 2024-03-31
Keywordsキャリア形成 / キャリア自律 / マインドセット / 縦断的研究
Outline of Annual Research Achievements

本研究の目的は,(1)職業人としての自律的キャリア形成に寄与する大学生としてのキャリア形成のプロセスと,そこで育まれる実社会で機能するレベルのマインドセット(MindSet for Active Career;MSAC)について,定量的かつ定性的に解明すること,また,(2)育まれるMCDやMSCDのレベルが後の職業人としてのキャリア形成に及ぼす影響について,縦断的な解明を行うことである。初年度は,(1)実社会で役立つ力と大学での学びの関係について探るための予備調査として,インタビュー調査(卒業生10名)を行った。(2)それに基づき,MSCEの概念について研究者複数名で協議を行い,暫定的な定義を行った上で,(3)大学3年次生662名を対象にMSACの実態や大学での諸活動との関連を解明するための質問紙調査を行った。その結果,(1)大学生の時点でのMSACの実態が明らかになるとともに,MSAC育成のプロセスに関する次の知見が得られた。(2)MSCAにおいて大学での諸学習・活動に積極的に取り組むことは肯定的に影響するが,その際の学び方に関して「多様な知を関連づけること」「多様性・異質性に触れることを通して多角的な視点を得ること」に価値を置いていることが,大きな促進効果を生むことが明らかになった。また,同調査を通して,(3)MSAC形成を促す教員の関わり方に関する予備的資料を得た。次年度以降においては,以上の結果に基づき,追跡調査を行い,教員の効果的な関わり方についてもより詳細に検討していく。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

3: Progress in research has been slightly delayed.

Reason

本来,大学3年次,及び4年次を対象とした調査を行う予定であったが,予備調査となるインタビュー調査と質問票作成に時間を要し,4年生に対して十分な人数を確保できる調査実施の依頼が難しい状況になった。

Strategy for Future Research Activity

2年目は,前年度の結果を踏まえ,必要に応じて調査ツールを改善した上で,調査,分析を遂行する。調査対象者は,大学3,4年次生とする。なお,対象は,申請者が在住する地方都市(福岡)の大学の学生とその卒業生を中心とするが,学生層や就職先企業による差異についても検討するために,多様性を考慮した上で,文部科学省の連携事業を一緒に遂行してきた複数の大学に調査・研究協力依頼を行う。また,3年目以降の量的調査に備え,社会人(卒業生)を対象に予備調査及び調査準備を行う。

Causes of Carryover

コロナ感染症対策により、予定していた研究会や学会出張が延期・キャンセルとなった。また、縦断的調査については、予算内で、委託して行い十分な回収率を見込むことが難しいことが分かり(数年後の回収の見込みが小さい)、研究代表者にとってより追跡可能性が高いと考えられる、所属大学の学生に対象を絞った。これらの費用は、次年度の出張、及び調査の費用として使用したい。

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Published: 2021-12-27  

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