2022 Fiscal Year Research-status Report
Development of Online Engaged Learning Program with Strong Social Presence and Social Interactiveness
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20K02982
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Research Institution | Kansai University |
Principal Investigator |
BYSOUTH DON 関西大学, 国際教育センター, 研究員 (20603129)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
山本 敏幸 関西国際大学, 社会学部, 教授 (50367439)
中西 英之 近畿大学, 情報学部, 教授 (70335206)
池田 佳子 関西大学, 国際部, 教授 (90447847)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | オンラインプログラム / 行為のアフォーダンス / 多人数対話学習 / 社会的存在性 / 相互行為性 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は、非同期の学習教材提供を主軸とするeラーニングや、自習を前提とする反転学習のオンライン教育などではなく、複数の学習者が同期型で参加し、共修・協働学習を行うバーチャル交流型の新しい教育手法(Virtual Exchange)を取り上げ、より学習者の参加度や学習意欲を向上させる教育設計を考案するものである。
本研究は、一方向・非同期の学習教材提供を主軸とするeラーニングや、自習を前提とする反転学習のオンライン教育などではなく、複数の学習者が同期型で参加し、共修・協働学習を行うバーチャル交流型の新しい教育手法(Virtual Exchange)を取り上げ、より学習者の参加度や学習意欲を向上させる教育設計を考案する。2022年度は、共修・協働学習を行うスペースとして、メタバースを活用した学習活動の設計を行った。
参加者間のソーシャルプレゼンス(社会的存在性)に着目し、実際のVirtual Exchange実践の談話データを分析し考察を進めた。解を求めた問いは「既存のウェブ会議ツールを用いたオンライン環境下で、学習者はどのような相互行為のアフォーダンス(行為の可能)があるのか、また逆にどんな制限があるのか」であった。メタバース上で展開した学生間の交流は、Web会議ツール(ZOOMなど)を用いた時よりも能動的な交流が展開し、複数の参加者らが、対面の会話のような空間使いを応用し相互行為を行う様子が観察できた。分析成果は、今年度の国際学会(スペインとタイ)にて発表した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
メタバース上の学生交流プログラムを設置する上で、学内の了承を取り付ける過程で時間を要したため、2022年度中に分析結果を論文として刊行する時間が不足することになった。2023年度にこの残りの作業を完成したい。
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Strategy for Future Research Activity |
2023年度に、分析結果を取りまとめた論文を刊行し、国内の学会において成果発表と波及活動を遂行する。また、今後さらに拡充した研究計画のベースとして本研究を生かすため、共同研究者と打合せを行う。
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Causes of Carryover |
一部のライセンス料使用などが、大学ライセンスの使用可能となるなど、未使用になった額が生じたのと、データ分析の作業のアルバイト謝金などの使用予定金額の齟齬が生じたことによる。 2023年度前半期間において、データ分析の取り残し箇所のアーカイブおよび投稿論文の執筆の作業を行い、その作業に必要な経費として、残額の使用を予定している。
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