2021 Fiscal Year Research-status Report
片側難聴児への補聴介入が社会的適応及び心理面に及ぼす影響
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20K03026
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
太田 有美 大阪大学, 医学系研究科, 助教 (00598401)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
佐藤 崇 大阪大学, 医学系研究科, 助教 (30756002)
今井 貴夫 大阪大学, 医学系研究科, 准教授 (80570663)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | 片側難聴 / 小児の難聴 |
Outline of Annual Research Achievements |
小学校入学前後の難聴を有する児の保護者に対して日本の福祉制度や保険医療の現況を説明し、補聴介入について説明を行っている。片側が中等度難聴、対側が重度難聴である児に対して、重度難聴側に人工内耳を導入して成績をみることも行っている。 小児の難聴に関する学術的な研究実績としては、今年度は日本小児耳鼻咽喉科学会のイブニングセミナー「当院での小児人工内耳手術~術前術後の療育を含めたトータルマネージメント」、シンポジウム2「小児伝音・混合性難聴の診療と療育」、一般演題「アブミ骨手術を行った小児例の検討」、日本聴覚医学会の一般演題「人工内耳手術を施行した13q-症候群の2例」、大阪府産婦人科医会での講演「大阪府における新生児聴覚スクリーニングとその後の精密検査の現況」を行った。 論文発表としては「当院での小児人工内耳手術~術前術後の療育を含めたトータルマネージメント」(小児耳鼻42(3): 276-280, 2021)、「アブミ骨手術を行った小児例の検討」(小児耳鼻in press)である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
臨床で使える骨導聴力を利用したデバイスの選択肢が増えたため、その使用を検討中である。埋込型骨導補聴器(Baha)は手術が必要な医療機器であるが、ADHEARは手術不要でシールで固定して使えるもので、補装具の扱いである。CROS補聴器と異なって良聴耳に機器を装着する必要もないため、装用時の負担も少ない。
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Strategy for Future Research Activity |
臨床で使える骨導聴力を利用したデバイスの選択肢が増えたため、ADHEARも補聴介入の手段として加える方針である。また、片側が完全な正常ではなく軽度難聴がある例についても検討をする方針である。
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Causes of Carryover |
補聴デバイスの準備に遅れが生じているため。
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